まだ東京。予定が昼からだったので少し寝坊する。
外泊先でのんびり寝坊してもいいだなんて、
なんちゅうあまったるいスケジュールの組み方しとるんだ…。
チェックアウト時間ぎりぎりにホテルを出発。
ホテルのあった町はお祭りだった。
きれいな朝顔が並んでいた。
後日、天声人語でこのお祭りのことが少し書いてあった。
ここにいるのは「他人の子を奪って食う鬼女が、仏に娘を隠されて悔い改め、
後に子授けや安産、子育ての神としてまつられた」神様なのらしい。
天気はあまりよくなかったけれど、
屋台のおじさんおばさんや道行く人たち、、みんな元気いっぱいだった。
私もスーツのまま大荷物を抱えたまま、見てまわった。
人間の、人間の暮らしの匂いがした。
「人間とはこういうものであるよなあ」。
もうずっと長いこと生きてきたかのように、
何かを悟った人のように、そう思った。
屋台から「おねぇさん、いかがですか〜」と声をかけられて、
ああそうか、私っておねぇさんなのかぁ、と足元がはずむ。
御茶ノ水へ。説明会と筆記試験を受ける。
会社も、受験しているシュウカツ生も、がつがつしている印象が薄かった。
同じ業界でもほかにこんなところってなかったかも。雰囲気がおだやか。
筆記試験はマーク式じゃなかった。けったいな性格検査もなかった。うれしい。
時事問題や語句問題や、
あと今年売れた本についての問題もいくつかあって、おもしろいなあと思った。
本屋さん狂いがこんなところで生きるとは。
帰りに八重洲ブックセンターに寄るのはお決まりのコース。
ダカーポ(「芥川賞、直木賞を徹底的に楽しむ」っていう号)とminaを買う。
ダカーポに、町田康と石田衣良の対談があって
買ってよかったな〜と思った。文学賞っておもしろいなあ。
実は買うのはじめてな雑誌だったけど、また買っちゃうかも。気に入った!
バスの中で読む。そして眠る。
めちゃめちゃ疲れた…
家に帰って、荷物を体重計に載せてみたら、なんと全部で10キロ越していた。
ときどきホテルやコインロッカーに預けていたにしても、
けっこう持ち歩いたぜ…。なにかの修行かと思った。
0 件のコメント:
コメントを投稿