土曜日を救え！

横浜に行った。説明会で。
朝早かったのに、１時間程度で終わってしまった。

渋谷でぶらぶら。
（ついでだと言って、逆方向に寄るのもおかしな話だけど）
スーツで歩くのは、めちゃめちゃ暑かった。
ブックファーストで『夏休み』/中村航（文庫版）
のサイン本を手に入れる。
よっしゃあ！うれしい。
じつはもう持ってるんだけど、
サイン本がほしかったから貪欲に買ってしまった。
紙飛行機がとんでおるよ。
２００字読書感想文コンクール、ぜったい応募する！（宣言）

１０９前で人だかり。携帯電話のプロモーションイベントがあった。（偶然居合わせる）
なんだなんだと、どさくさにまぎれて観覧。
なまでCanCamモデルの 押切もえチャンと堀内葉子チャンをみた。
浴衣だった。やっぱかわいかった。
笑顔がすごかった。あれはころされるなあ。

八重洲のブックセンターでいろいろ買い漁る。
大きな本屋さんって、ほんとにいいなあ。

帰りのバスで『檸檬』/梶井基次郎を読んだ。
表題作の「檸檬」という話は短いけれど
なんといったらいいのか…
哀しい中に可笑しさがあって
それがまた哀しい、そんな話だった。
丸善に檸檬を置いて帰る話っていうのは知ってたんだけど
ちゃんと読んだのはこれがはじめて。
好きな感じ。読んでよかった。
あ、青空文庫でも読めるようなので貼っておきます。『檸檬』

こういう知ってるけど読んだことない本をかたっぱしから読んでみたい。
なんか名作っていわれとるしカタそうだ、とか
私にはちょっとむつかしいんじゃないかな、とか思うけど
そこでなんとか、一歩踏み入る…というか１ページめくる勇気がほしいなあ。

『人生を救え！』/町田康、いしいしんじを読んだ。
どうにかなる人生（人生相談）と
苦悩の珍道中（町田康×いしいしんじの対談）。
めちゃめちゃおもしろかった。そう、めちゃめちゃ。
町田康だいすき。

めちゃくちゃ言っているようで
実はすごくだいじなことがたくさん書いてある。
好きだなあ。
なんじゃそりゃ、と笑いながらも、
「ああ、そうだ」「そうなんだ」とうなずける。

「どうにかなる人生」からちょっと抜粋。
（もうぜんぶよくてぜんぶ抜きたいくらいだ）
…およそ世の中に、やりたいことをやって飯を食っている人などはいません。やりたいことは金を遣ってやるからこそ面白いのであって、やりたいことをやって金が儲かってしまえば、それはもはや仕事なのであり、その瞬間、そのことはやりたくないことに変ずるのです。…

…この世の中はやりたいことだけをやって食っていけるようにデザインされていません。まったくいまいましいことですが、少なくとも現状はそういう状態で、そのことを踏まえ自らの適性をよく知って職を探せば、意外にもやりがいのある適職に出合えるのではないでしょうか。
（「やりたいことがありません」に対しての回答）
自分にもぐさりときた。

…あなたの場合、相手を自らの拵えた型枠のごときにいちいちはめてみて、ううむ、すこし大きい、小さい、などと思っているのじゃないかな。人間の関係というものはもっと滅茶苦茶であ曖昧、傷つくことがあるから楽しいこともあるのだ、くらいに思っていた方が友達やパートナーに恵まれると思う尾よ。心を開いて夜な夜なワイルドサイドを歩きまわろう！
（「彼氏ができません」に対しての回答）
ワイルドサイドを歩きまわろう！

…つまり、むさ苦しい奴と思われたくないからひげを剃る、嫌われないために曖昧な笑顔を終始浮かべる、変わっていると思われないために、異常なまでに普通を装う。つまりあなたにとって他人というものは自分に対する評価の基準でしかないということになってしまうんだな。相手にだってこころがあるんだぜ。それをメジャー扱いしたんじゃそりゃ嫌われるさ。…
（「人の反感に気づきました」に対しての回答）
他人の目はメジャーじゃない。なるほどな、と思った。

ほかにもすきな部分がたくさんある。おもしろいから、ぜひ読んでほしい。

なにかに悩んだら、私も町田康に相談したいなあ！


浜松に帰ってきて、くたくた。夜、ひとりで極楽湯へ。
釜風呂に入ってみた。蒸気がすごい。でもけっこう気持ちがいい。
水風呂にも入った。つめたい。耐える。肩まで入った自分、よくやった。
近くで小さい子が泳いでいた。
いろいろまわってお風呂を全種類、制覇した。お風呂の王様！