2006年7月1日土曜日

あすなろ月曜日


新幹線で東京へ。説明会で。
東京国際フォーラム、というところに行った。
かっちょいい建物だったのでテンションがあがる。私はガラスばりによわい。
この日受けたところはまわりがすごい大学の子ばっかりで
(普段はあんまり気にしてないけど、この日はまじですごかったので)
ちょっとだけ弱気になってしまった。いかんいかん。

シュウカツでどこかに行ったら
行きで新聞、帰りで本を読む、というスタイルが定番になってきた。
行き、移動先の駅のホームで新聞を捨てると決めているから、集中して読む。
本は捨てないけど、目的地に着くまでに読みきろう、という意識があるので
ページもわりとすらすらすすむ。
時間を制限したら集中して読める気がする。
まあ好きで読んでるんだけど…
いつでも読めると思っていたらいつまでも読まないものってけっこうあるよね。


帰りのバスで『あすなろ物語』/井上靖を読んだ。
ずっと前に友達がすすめてくれた本。
なるほど、と思った。
すすめてくれた友達の姿が浮かぶような本だった。(元気してるかな)
すきな本っていうのは人をうつすのかもしれないなあ。

きれいでこまかくて丁寧な描写がうつくしかった。
とくに登場人物の女性がどれも魅力的で、
読んでいるだけでその人を思い浮かべ好きになってしまった。
こんなふうにありありとなまなましく人を描くことができたらいいなあ。

あすは檜になろうと念願しながら、永遠に檜になれない‘あすなろ’の木。
自分に言われたように感じた台詞。
「だって、貴方は翌檜(あすなろう)でさえもないじゃあありませんか。
翌檜は、一生懸命に明日は檜になろうと思っているでしょう。
貴方は何もなろうと思っていらっしゃらない。」

(「漲ろう水の面より」から)
ぐさり、と刺された。私は何になろうとしているんだろう。

(話の中で主人公が新聞記者になるのだけれど)
新聞記者はよいなあ。。と思った。






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