2009年9月24日木曜日

くちびるの左端が切れて、秋


江ノ島猫写真を追加。
***
くちびるの左端が切れている。

さっきまた蝉が鳴いてたけど
きんもくせいの香りがしている。

ここのところよろしくなかった。
月火水木金土日月ぐるぐるまわる中で
連続する毎日の、つなぎ目があいまいで
帰り道に東名の光のラインを眺めて
いまはいつだ、とかいまどこにいる、とか
わたしの立ち位置と視点が遠く離れるような感覚をおぼえたりした。
夜、調子の悪いまま布団に入って、
朝起きてもまだそのままで
どこかで切らなきゃ、と思っていた。

なんか、つかれた。

***
突き抜け派で
だれにもたのまれていないのに何か書こうとする中で
このところちょっと、考えていたこと。

わたしは、わたしからはなれたい。

わたしは自分が何か書くのなら
のっぺらぼうの、書き手の見えないものがいいなと思ってて
そこに「わたし」がちらついたりにじみでてきたりするのがいやで
それから解放されるためにいろいろやってみるのだけれど
うまくいっていない。
逃げる手段だったはずの「書く」ということが
自分をさらにわたしに縛り付けるようで、こわい。

ときどき夢の中で、
「ああこれは夢だな」と分かっているようなことがあって
わたしはそこから抜け出るために
高いところから飛び降りたりするのだけれど
それでも目が覚めないのね。
その感覚に似ている(伝わりにくいだろうか)。

否定され続けてきたこと
(あるいは自分が否定されている、と思い続けてきたこと)
の蓄積が、わたしをねじまげてしまった。
自分の身のまわりのよくしてくれるひとたちに対して
無礼だとあたまの中で分かってはいるものの
わたしはやはり疑い深くて
だれかのほめ言葉も、そのままを素直に受け入れられない。
たくさんのひとに評価されるとか
お金をもらうとか
そういうことでしか満たされないのではないかと思う。
だから友達の言っていた
「売れたいです」
というのは、よく分かる。

突き抜ける、のゴール地点はどこ。
ゴール地点から逆算したほうが走りやすいものな。

***
最近の、お買いもの。

麻雀の牌。インテリア的なアレでかわいいと思って。
ただ部屋がきたなくてその全貌が見せられない。
片付けたらまた写真あっぷします。
ZIPPO。
「ちゃんとしたライター持つのって気分がちがうよね」
なんて友達と話していたのです。
それで、これ。
どうして麻雀牌デザインなのか
それもどうしてウーソーなのかは、なぞ。
GONESHのお香も大量に買った。
いい匂いの煙が部屋の隅で立ちのぼっていくのを見ていると、
気持ちが少し落ち着く。

***
今日はおやすみ。
新宿、秋葉原、目黒に出没する予定。
さあ出かけよう。






美術館日和の日曜日


大都会、品川。(と、いう写真です)。
ひのじさんと、原美術館に行ってきた。

***
待ち合わせ前、
なんか無性に公衆電話が撮りたくなって
ひとりでうろうろしていた。
だれもわたしのことなんて見てないのに、
やたら周囲の目を気にして
瞬間的にかばんからカメラを取り出してさっと撮った。不完全燃焼。


***
美術館に着いてから、まずはカフェダールに。
屋外の席へ。風が、空気が、光がきもちいい。
ひのじさんにおしえてもらったガーデンバスケットを注文。
(これはデートにめちゃくちゃおすすめ。
オードブルにデザートにワイン(フルボトル)がつくバスケット!ふたりで2800円)。

午前中からワインをのんだ。

しゃべりどおして、気がついたら
午後3時になっていた(カフェに入ったのは午前11時)。
起きているあいだでこんなにも長く
一度も時計を見なかったことって、ほとんどない。
あまりにたのしくて、
わたしは自分の言ったことにまで笑って
笑いすぎて何回も目じりからなみだが出てきて、
それをぬぐってまた笑った。

***
コレクション展の「RMB City:セカンドライフでの都市計画」
っていう映像がよかった。かわいい。

常設だけど、中庭にある
「自分に満足しない私」っていう作品を前にすると
なぜだか胸がざわざわする。

これならわたしにもつくれるとかわたしにも撮れるとか
ばかっぽい見方をしてみたり
「ここでPV撮りたいですね」とか言ってみたりする。
美術館は、好きなだれかといっしょがいいね。

***
品川駅(意外になにもない)でうろうろして
牛角で肉を焼いてビールをのんで
カフェでなんとかマウンテンとかいうすごいスイーツ制覇して。
一日中、なにか食べていた。

たのしい休日だった。

***
会えてよかったな。すごいことだな。

わたしが中村航さんの小説にしびれたこととか、
その中村航さんの講演会でしーなねこさんを知ったこととか、
しーなねこさんづたいにひのじさんを知ったこととか、
あのときの講演会にひのじさんが来ていたこととか、
そこにわたしも行ったこととか、
ぜんぶ偶然なんだけど、
でもそれだけじゃなくて
全部に不思議な力がはたらいているような気がする。

わたしの中にある毒とか
はずかしくてひとに言えなかったようなこととか
ひのじさんに話してみると、たいしたことないことばっかりだった。
わたしには、今よりずっとずっとひねくれていて
自分以外はおおむねバカだと思っていたような
世界をあきらめていたような
起きているだけでつらいような
どうしようもなくおろかな時期があったのだけれど
そんな日々が遠くに思えた。

出会えた今がすばらしい、
これからがたのしみ。






ぎゅっとする江ノ島3


もう日没がはじまっていた。
いつだって、そう、
いちばん赤い瞬間を捕まえたいのです。
真実の口の占い機みたいなのがあったので、やってみた。
アナタハヒトナミハズレタツヨイセイシンテキナエネルギーニメグマレ、
ソレヲカツヨウスルコトヲシッテイルヒトデス.

に診断結果がはじまったものの、
あとはろくなことが書いてなかったので忘れることにする。
おみくじの大吉でやめとけばよかったな。
あと意外に口の中は浅くて、ローマの休日ごっこはできなかった。
駅のそばにいる金属のスズメは、
かわいい服を着せてもらっている。

***
藤沢の、日曜日の夜の空いた居酒屋でのんだ。超まったり。
ビール、ビールで日本酒とかのむ。
なんについて話したっけ。わすれちゃったな。
おちつくわあ。
久しぶりでも毎日会っているような感覚で会える。
そういう友達ってだいじだと思う。
どうもありがとう。またあそびましょう。

駅のホームでハグ。さみしい。
ぎゅっとしたい大賞、はまちがいなくあなたです。






江ノ島の暗がりで海の音を聴く2


いつまででも見ていられそうだった。
海が動いてて太陽が眩しくて
友達も「自然ってすげえ」とか言う。
まだ行ったことがなかった、岩屋に入ってみた。
そこまで通じている橋も、岩に沿ってぎゅっとカーブ描いてて
それが江戸時代から同じなんだと思ったら、なんか感動した。
岩屋の中は暗いので、火の灯された蝋燭をわたされる。
江戸時代っぽい。
洞窟とか鍾乳洞とかめっちゃ好き。興奮する。
夜光虫を再現(しているのらしい)。
あまいものでも、と休憩することに。
友達はあんみつを(こういうチョイスがかわいい)、
わたしはカキ氷を食べた。くたびれて、ふたりしてうとうとする。
夕方になって、もうひとり友達が掛川(!)から合流。
ものすごいパフォーマンスを見て
展望灯台にのぼることに。

<つづく>






秋、晴れて江ノ島1


友達と江ノ島に行ってきた。
猫と海とお散歩ツアー。

藤沢で待ち合わせして、
「藤沢ってけっこう大きいまちなんだよ」
なんて分かったようなこと言いながら
江ノ電に乗って。

LEGOショップとか、
ライトハウスキーパー(灯台グッズショップ)とか
覗きながらのんびり江ノ島へ。
友達と歩くとぜんぜんちがう。たのしい。
とにかく、とにかく天気が良かった。
わたしの辞書の「快晴」のページには
この日の空を貼り付けたい。
行列に並んでたこせんべいを買った。
せんべいを鉄板にはさんでぐりぐりハンドルをまわしたとき
きゅうううううっ、と音がするのが
なんだかたこの悲鳴のようにきこえた。

エスカーを使わず歩きまわって、ようやくおひるに。
窓から海が見えるお店ばかりが並んでいる。
どこに入っても正解のような気がする。
友達はしらす丼を、
わたしは江ノ島丼(サザエを卵でとじたもの)を食べた。
畳の上で海を見ながら
ビールをのむ。
しあわせ。
あのまま畳に寝そべって眠ってしまいたかった。
江島神社でおみくじをひいたら、大吉がでた。よしよし。
「財産はふえ出世もできます。
よい人の助けによってさらに出世するでしょう。
しかし、正直にしないとわざわいがおこります」

と、あった。そのとおりだと思った。正直がいちばん。
「学ぶに暇あらずという者は、暇ありといえども亦学ぶ能わず。」
とも。ほんとそのとおり。
不足しているのは時間ではなくて
スケジュール管理とやる気だ。忘れないように。
あとでカメラの中身を整理していたら
海の、同じような写真ばっかりだった。
きもちよかったなあ。

<つづく>






2009年9月15日火曜日

灯台をひとつ


すごくいやなことがあったのだけれど
それもよくよく考えると
全部自分のせいにできてしまうのだった。

でも自分は自分でなくなること
自分を切りはなしたり抜け出たりすることができなくて
出口がなくてここは狭くて、くるしい。
逃がしてくれない。

もうなんかいやだな。総じて。

***
あまやかしてくれんか。

責任の所在とか反省すべき点とか
そういうの抜きにして
ただただ肯定してほしい。

たとえどんなことがあろうとも
絶対的に自分を肯定してくれる存在、
そういうものがあってもいいのではないかと思った。
世の中のひとにとってはそれが
恋人だったり
家族だったり
神様だったりするのでしょう。

***
なんて思ったけど、やっぱやめた。
あまやかすのは自分だけで十分。

そういう不必要な強かさが、わたくし、なのです。
じゃなきゃ、立ってられない。

***
***
灯台をひとつ、買った。
江ノ島にライトハウスキーパーっていう灯台グッズの店がある。
江ノ電のほうの駅から江ノ島まで歩く途中。
そこで買ってきた。
中にろうそくを入れられるの。
火をつけて暗くすると窓から光がもれて
実物はもっともっといい感じなのです。

灯台ってすてき。
店内には灯台のミニチュアがたくさん並んでいて
それらは実在するものばかりだそうだ。
なんというおしゃれな。
今度は写真集も買いたいな。
「これは住みやすそうな灯台ですね」
とか指差して言っていたら
お店のひと曰く、もう「灯台守」という職業はないそうだ。
ざんねんだな。わたし、灯台守になってみたかった。


「あなたの灯台になりたい」

って店のポップに書いてあった。
そうだ、プロポーズのときには
灯台のミニチュアをわたそう。

灯台といえば

二週間の休暇 (MouRa)

フジモト マサル / 講談社

だと思ったけど、これに出てくるのは給水塔だった。
でもなんでだろう、
灯台といえばフジモトマサルという気がする。
どこかで何かイラストを見たのだろうか。

***
昨日は友達と江ノ島にあそびに行ってきた。
その話はまた、べつの回で。






2009年9月14日月曜日

季節感をひとつ


季節を感じながら
ひとに触れながら
流れを読みながら
生きていきたいものです。

わたしは世界の一部でありながら、全部です。
わたしは世界のためにあり、
世界はわたしのためにある。
あたらしい蝋燭立てを買った。






2009年9月11日金曜日

恩師を訪ねる


仕事とは。
W(仕事)=F(力の大きさ)×s(力の向きへの移動距離)

じゃあわたし、何やってるんだろう。

忘れないように。
わたしはほんとうに「仕事」をしているのだろうか、ということ。

***
ただしく、仕事がしたい。

わたしはもらった分だけあげなくてはならないし、
あげた分だけもらわなくてはならない。

そういうことをああでもないこうでもないと考えていたら、
ほとんど朝になっていた。

***
昨夜はデニーズで秘密ミーティングのち延長戦。
コーヒーをおかわりしながら、しゃべり続けた。
さすがに言い過ぎたなあ、なんて
あとで後悔するようなことは
裏でも表でも言わないほうがいい。
ちょっと反省。

***
***
おやすみの今日は電車を乗り継ぎ
先生宅@都内某所を訪ねてきた。
同じゼミの友達2人といっしょに。
ひとりの、結婚報告で。
さらにもうひとりの、ベイビー報告で。
わたしはとくに報告することもなかったのだけれど
(さみしくなんかないんだぜ)
先生と奥様とみんなに会いたかったので同行。

みんなで友達のおなかの中にいる赤ちゃんの
エコー映像をDVDで鑑賞。
日付とともに、だんだんと人間のかたちになっていくさまを見る。
わたしは、「すごい」連発。いのちって神秘的。

さらに先生の書斎にも入れていただいた。
あの空間、超いい。本がすごい。わたしもほしい。
先生の写真をみたり
今のゼミの様子をきいたり
かつての思い出話で盛り上がったり。
三脚を立ててセルフタイマーで記念撮影などする。
さらにしゃべっているうちにミニ講義が始まった。
万葉仮名なんかの話。おもしろい。
わたし、勉強からずいぶん離れていたな、と思い知る。
もっと考える毎日を。
そうだよ、生活の外側のよけいなものこそ、
わたしの好きなものだったじゃないか。

夜ごはんをごちそうになる。
奥様の手料理がテーブルいっぱいに。
ジャーマンポテト、ローストポーク、イカのトマト煮etc.
めちゃくちゃおいしかった。
心からの「ごちそうさまでした」を。

先生は「よく来たね」と何回も言った。
もう何度もきいていてオチの分かる笑い話でも
やっぱりまた笑ってしまう。
なつかしいあの頃と
確実に流れている時間と
変わっていくみんなと。
また、結婚式で会えるのがたのしみだな。

***







2009年9月7日月曜日

ゆるゆるバーべ


会社のひとたちと、秦野の河原でバーべしてきた。
ゆるゆると。
最高のバーべ日和。
今日はほとんど肉しか食べていない。
海で釣ってきた、というブリ。
すごい。
わたしも釣りが趣味になりたい(日本語がおかしい)。
刺身と焼いたの、超おいしかった。
川で海の魚をいただく贅沢。
焼きそばも。
鉄板の似合うひとはすてきだ。
うっかり「わたしアウトドア派です」とかうそついちゃいそうな、
いい秋バーべだった。

***
で、夕方。家に帰ってから
からだが熱くなって横になっていた。
それでも中身はぶるぶるとうすら寒くて
冷房を入れたり切ったり。
これはいけない、と布団をかぶってまるくなって寝ていた。
どうか風邪とかじゃありませんように、と思いながら。

今は回復。
あんまりのんでいないからアルコールのせいではないなあ。
太陽にあたりすぎたのかもしれない。
なんだったんだろう。

*****
名刺をつくりたい。個人の。

クレジットカードを持っていないので
Mooはたぶん発注できない。
だから似てるやつでpocketerにしようかなあ…
とも思っているところ。

このあいだ名刺交換したひとのが、すごくよかった。
活版印刷なの。
思わず「すてきなお名刺ですね」と言ってしまった。
紙質も手になじむし、ぷっくりと凹凸のある字がかわいらしい。
ああ、どうしよう、ほしい。活版印刷いい。

自分でつくれたらいちばんいいんだけどなあ。
どんなデザインにするか考え中。

***
やりたいことは、全部やる。
秋だもの。fruitful。