2005年10月4日火曜日

お湯わかす木曜日は弱気になる


朝、ガス屋さんが来て、新しい給湯器がとりつけられた。
前から連絡があってたことだけどやっぱうれしいね!
なんかパネルが小さくなった。そしてしゃべる!
「○○℃に設定いたしました」とか。超親切。
もらった紙を見たら「大家さんのご好意により工事させていただきます」とのこと。
大家さんナイス!いつもありがとう。
どうでもいいけど工事の人がかっこよかった。
「またなにかあったら連絡ください」と言っていた。やりぃ!(よろこぶところがおかしい)
インターホン(ちなみにこわれている)が鳴ったとき私は寝ていたので
ものすごい寝起きで玄関に出た。寝ぼけながら、その横ですぐに工事開始。
「今日はお休みですか?」と聞かれ
「こんなんですみません」「すみません」とわけのわからないことを口走り続ける。
あと散らかった部屋を見られないようにカーテンみたいなのをひいていたので
そこを開けるわけにもいかず、
居場所のないせまいキッチンでつっ立って
すごい近い距離から工事を始終じっと見ていた。

お昼から部活に行く。

そして塾バイト。
先輩に就活不安ですとかなんとかもらしていたら
「じゃあなにができるの?」っていう話になって、沈黙。
よく考えたら、自分が社長だったとしたら、春昆布とくにいらねぇなあ…。
どうしたらいいんだろう。。。なんだか落ち込んでしまう。
誰かに相談するにも
「あたしにはなにができますか?」っていうのは相談にならないような気がする。。
もうほんとにどうしよう。

ブラックリゲインをたくさんもらった。
ありがたいなあ。
これけっこうおいしいと思うんだけど。
これからシャキっと起きてられるネ!







『パイロットフィッシュ』/大崎善生を読んだ。友達から借りてきたもの。
表紙がきれいで目をひく。なんとなく軽めの小説だと思ってたらそうでもなく…。
かといって重いかと言われればそうでもなく…。(いい意味で)
きれいな話の中にちりばめられたきれいなアイテム。
パイロットフィッシュ。アクアリウム。湖。自分の前を過ぎ去った人たちの記憶。
とびきりきれいだけどきれいなだけじゃない、素敵な話だった。

「人は、一度巡りあった人と二度と別れることはできない」(内容より)
本当にそうだったらいいのに…と思った。
別れるのは嫌だから。だから別れがないなんて素敵。
でもこの話を読み終わってみて気づいた。意味がちがう。
「二度と別れることはできない」のはその人についての記憶からであって、
その人そのものからは別れなくてはならないときが必ず訪れる。
もう現実の自分の世界にいなくなった人が、
自分の記憶の中でだけ生き続けている。
それはしあわせなことであり、ふしあわせなことだ。
でも本当にしあわせなことだ。


夜は、自分の、記憶の湖に潜る。






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