2012年10月6日土曜日

秋になってた

春になって、夏になって、秋になってた。

急に、強烈に、こんな暮らしはずっとは続かないな、
と感じたので、急ぐことにした。
なんかわかんないけど、急ぐことにした。
写真は、今年の夏に江戸川区花火大会に行ったときのもの。
凄かった。空があかるかった。始終クライマックスみたいだった。

***
終わる感じ、というのはわかる。
パーティはいつかは終わる。それは経験的にわかっている。
それでもわたしたちは陽気に歌をうたうし、
クラッカーを鳴らすし、シャンパンを開ける。
だれも終わるときの話なんてしない。かならず終わりがくることを知っているのに。

あかるくてにぎやかで、でもこれも、いつかは終わる。
気になって、上手に踊れない。

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とか言いつつも、元気にやっています。

2012年7月4日水曜日

地下鉄から届かない

地下鉄は苦手。

きいいい、と遠くで金属が金属をなでる音がする。
ドッドッドッ、ががががが、とあちこちで刻まれるリズム。
不規則な振動がからだをゆらす。

手元の端末は、もうずっと「圏外」を知らせている。

窓には薄暗い地底の風景が流れてゆく。
どこまでいっても湿った土の色だ。

ときどきガラスに薄く映る灰色の顔。
地底からこちらを見つめる自分の顔。

手元の端末は、もうずっと「圏外」を知らせている。



*****
いつか今の生活について振り返ったときに
思い出す風景のひとつ、なのかもしれない。

2012年4月9日月曜日

さくらひらくさ

みんな待ってた。
桜が満開。



朝、井の頭公園


昼、恵比寿



 夜、目黒川









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元気です。

2012年3月19日月曜日

離陸前も着陸前も落ち着かないもので

3/23に引越し、東京に住み始める予定。
なんだかへんなかんじだ。
地面から浮いているみたいな。
軌道からひとりだけそれてしまったような。

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有給消化に入っている。
たったの4日何もしていないだけなのに
世の中に置いて行かれているような感覚。
なんていうか、もう、つかまっちゃってるんだろうな。
およげ!たいやきくんを聴いたりしている。

***
引越しが終わったら4/1の出社まで
ちょっとだけゆっくりする。
せっかくだから遊ぼう。

2012年3月16日金曜日

これまでとこれから

これまでのこと
3月末でいま働いている会社を退職することにした。
昨日が最終出社日だった。
大学卒業後2007年4月からこの2012年3月まで、
わたしの年齢でいうと22歳から27歳まで、
5年間働いていた。

仕事というのはとてつもなく大きくずっと続いていくものなので
この5年というのは短かすぎたとは思うけれども
わたしの人生のものさしでいうと
たとえば100歳まで生きるとして
その1/20(5/100)はここで過ごしたことになる。
さらに全力で働けるのがそのうち40年くらいだと見積もれば1/8(5/40)。
そのあいだ、とても大切な経験をさせてもらった。
振り返ると、かかわったひとたちの顔がつぎつぎに思い出される。
ほんとうにたくさんのひとに会った。

地域情報紙をつくる仕事をしていた。
記者として取材して記事を書いて
編集としてチームで紙面を作って
営業として広告を売って作って
ということをしていた。
9時半に出社して日中は取材に営業に外出していることが多かった。
だいたい夜は原稿をやっていて
早いときで20時くらい、遅いときで24時くらいに帰っていた。

初めて書いたイベントの記事。当日そこへ足を運ぶと
偶然にもそばで「記事を見て来た」と話しているひとたちがいて
それわたしが書いたんです、と言いたかった。
カメラをさげて取材に行くと子どもたちが「撮って」「撮って」と寄ってくる。
社名の入った社用車で走っているとよく声をかけられた。
紙面が読まれている。
まちで親しまれて信頼されて愛されている、
まち一番の新聞社で働いていると感じていた。

書く、伝えるということも
まちの中の動き、人びとの生活、お金のことも、
たくさんのことを学ばせてもらった。

仕事も紙面も地域も好きだったけど
わたしはいっしょに働いているひとたちのことが一番好きだった。
あたたかい会社、とよくいわれるのは
あたたかいひとたちが集まっているのだからあたりまえなのだと思う。
好きなひとたちとまち一番の新聞社で5年間働いていた、
どこへ行ってもその誇りを持っていたい。

いっしょに働けて楽しかったです。
お世話になりました。
ほんとうにありがとうございました。
人生は長いし世の中は狭いので
またどこかで必ずお会いすると思います。
これからもずっと、よろしくお願いいたします。

ご健康もご多幸もご活躍もご発展も
大願成就も商売繁盛も夫婦円満も家内安全も開運招福も
恋愛成就も五穀豊穣も産業繁栄も大漁祈願も旅行安全も
ぜんぶ祈りたいような気持ち。

***
同期のみなさんにも、仲良くしていただいている方々にも、
いっしょに働いている、働いたことのある方々にも、
送別会をひらいていただいた。
ありがとうございました。
***


これからのこと
引越しをして4月1日から次の会社に入社する。
職場は東京に、仕事はインターネットニュースサイトの編集になる。
求人に出ていた求める経験、はわたしには一つもないし
これから勉強しなければならないことも山ほどある。
この仕事をしようと決めたのは、インターネットが大好きだから。

初めて電子メールを送ったときや初めて検索したときの感動は凄まじかった。
ここにいながらにして遠くまで飛ばしてくれる凄いものに出会ってしまった。
わたしもインターネットでだれかを遠くに近くに
連れて行くような仕事ができたらいいなと思っている。

大学は自分が何をやりたかったのか何になりたかったのか分かる場所、
というようなことを誰かが言ってた。
いきついたのにはこまかい話がいろいろあるのだけれど
ごくごくシンプルにいうと
卒業した大学(学部)を選んだもともとの理由は
インターネットが好きだったから。
そこでたまたま出会った先生から
伝えることや書くことを学ぶ機会に恵まれて今に至る。

***
とにかく、インターネットな世界に入るにあたり
これからもっと勉強しなくてはならない。
わたしと会ってください。集会に呼んでください。
いろいろ教えてください。おもしろいひとを紹介してください。
さよならの回避方法
お別れしたくない素晴らしいひとたちとの出会いを通して考えた。
さよならしたくないなら、有名になることだ。
声が届いていれば、わたしのことを思い出してもらえる。
すべてはこれから。忘れないように書いておく。

2012年3月2日金曜日

よろしく東京

春から上京します。
東京に住みます。東京で働きます。
仕事も変わります。
地域情報紙のひとから、インターネットニュースのひとになります。

2012年1月25日水曜日

しろくする

雪が降った。
まちのかたち、一つひとつが
白くふちどられて見えやすくなった。
いつもそこにあるのに見えていなかったものもある。




すみれが、咲いてた。

***
If winter comes, can spring be far behind?

2012年1月22日日曜日

八方美人

どの方向からでも、誰にでも、よく見せたい。
回っても転がっても。

11月をもてあの灰色の労働を燃せ

11月はくすぶっていた。
こういうふうに月ごとに振り返っていると
わたし、あんまりノリノリのときがないなあ。

川崎で友達と会った。また少し、久しぶりだった。
扇屋で飲んで大学時代をなつかしんだ。
帰りにクリスピードーナツに寄って女子会ぽくなった。
わたしたち、きっとこれからもっとよくなるに違いないよ。


恵比寿のカフェ、ライオンのいるサーカス
に連れて行ってもらった。
つけナポリタン(富士名物らしい)を食べた。
物語が始まりそうなカフェだった。


サカナクションのライブに行った。
「SAKANAQUARIUM 2011 DocumentaLy」@幕張メッセ
未来感じるクールな音なのに
エモーショナルな波にのみこまれるような気分。
光の演出にも圧倒された。
海の底みたいな、宇宙空間を漂うような。
ひたすらかっこよかった。


デザインフェスタに行った。@東京ビッグサイト。
デザフェス、デザフェス、
と毎年いろんなひとが言っているのを聞いてたので
ひとりでぶらっと行ってみた。
 大きなひと。
小田急線。
渦。
クリスマスなマーチングバンド。
いろいろあった。いろいろありすぎて
エネルギーが会場に充満しててくたくたになって帰った。
インプットだのアウトプットだのというけれど、
インプットがアウトプットのたすけになると信じて
必死になるのはたぶんなんか違う。
そのものを楽しむのがいい。何かのためじゃなくて。


恵比寿駅東口、歩く歩道のあいだを走って
消灯時間直前にガーデンプレイスのイルミネーションを見に行った。ひとりで。
後日友達ともいっしょに行った。
ひとりで行ったことを告げると彼女が
「胸がつぶれそうだよ」と同情してくれた。

恵比寿の吉柳で深夜ひとりでカレーを食べた。
となりの陽気なふたりに「乾杯だけしてもらえますか」と話しかけられた。
ときどき、社交的なひとが苦手。
この話にもあとでまたほかの友達に
「胸がつぶれそうだね」と言われた。


クリスマスに向けてリースを買った。赤色が好き。
ほとんど生活のためのものしかない部屋にかけてみたら、
思った以上に不似合いだった。


美容室に行った。髪型を変えた。
前髪をつくったらだいぶ変わった。


大学の友達とカフェ女子会。恵比寿のark。
いちおう解禁したばかりのボジョレーも飲んでおいた。

仕事帰りのふたりは
わたしの知らない場所にいて
わたしの知らないひとに会って
わたしの知らないことをしている。
みんなどんどん大人になってしまう。

たまにでもこうやって会えたら
毎日会っていた頃と今とがつながるような気がする。
わたしの知らないところをおしえてほしいよ。


おつかれさまでした会に参加。
会社のひとたちと焼肉を食べに行った。
肉とビールに満たされた。


初めて御殿場線に乗って
初めて御殿場プレミアムアウトレットに行った。
国府津駅。海がみえる。
御殿場線。かわいらしい。
アウトレット。
富士山。

たくさん買った。もっとほしくなった。
物欲って食欲と似てる。
ひとくち食べると、今までなかった空腹感に気がつく。


横浜で待ち合わせて
赤いチェックのガーリーなお店でケーキを食べた。
新杉田ボウルで久しぶりのボウリング。
ガッツポーズとかしてはしゃいでしまった。


杉田劇場で開催された「おのしゅうナイト」を見てきた。
友達のおのしゅうさんという男子のイベント。
おのしゅうの、おのしゅうによる、おのしゅうのための会、だときいた。
おのしゅうさんのブログ:注釈の多いオノマトペ
会場のホールがすごすぎてみんなびっくりしていた。310人入るらしい。
おのしゅうさんとおのしゅうさんを取り巻く仲間たちが
ステージで歌とかダンスとか落語とかクイズとか
二人羽織とか朗読とか体操とかものまねとか見せてくれた。
おのしゅうさんがいかに愛されているかが
エンターテイメントの熱で伝わってきた。

おのしゅうさんがオープニングで朗読していた
宮沢賢治の『農民芸術概論』が強烈だった。
“芸術をもてあの灰色の労働を燃せ”


会社でインフルエンザの予防接種を受けた。
木星が見えたらしい。




小説『風花』/川上弘美
小説『星へ落ちる』/金原ひとみ
小説『ラジ&ピース』/絲山秋子
小説『長い終わりが始まる』/山崎ナオコーラ
小説『三月の招待状』/角田光代
漫画『姉の結婚』/西炯子2巻
映画『(500)日のサマー』
映画『Colorful -カラフル-』
映画『白夜行』
映画『幸せの始まりは』
映画『ハードロマンチッカー』
映画『おのぼり物語』
映画『女の子ものがたり』
あと映画『ハンサムスーツ』も『コラソンdeメロン』も
あんまりおもしろくなかったけど、
『張り込み』は気味が悪くてなかなかよかった。


年末調整で会社に提出する用紙の「世帯主」のところに自分の名前を書いて「続柄」のところに“本人”と書く。あたりまえだしそのものなんだけど。それが、なんか、好き。

恋について。不確かでいつかは終わってしまうようなものに振りまわされるわたしたちってバカバカしくって可愛らしいね。

つめたい空気がひとすじの線みたいにからだの中を通り抜けて浸透していく感じ。

ひとを集めるには場所が必要だ、と先輩が言った。自分がいま何をやっているのか示すような場所。