2006年12月31日日曜日

あやふやな土曜日


実家でぼんやりと過ごす。

川沿いを自転車ではしる。
近所の本屋に行った。
(そこは私のオタク心を育てた場所、といっても過言ではない!)
レジで「ありがとうございましたー」と言われて驚愕する。
本屋のおじさんの愛想がよくなっている!やわらかくなっている!
私の記憶の中ではおじさんはいつもむすっ、としていて
「ありがとう」なんて言わなかった。
おじさんの本を売る動作からは「作業」という印象を受けた。
それなのに。どうしたんだろう。

このおじさんのことで、急に自信がなくなってきた。自分の記憶に。
おじさんはもともと愛想がよかったのかもしれない…。
私のあたまの中でキャラクタがねじまげられたのかもしれない…。
私は何でもすぐに忘れてしまう。
私は誰かの、何かの、ちょっとした特徴を大げさに言ってしまう。
私はときどき嘘をつく。
無意識のうちに、自分の記憶を自らぬりかえてしまうことってあるんだろうか。
自分の記憶に嘘をつかれることもあるんだろうか。

ささいなことで、不安になる歳の暮れ。






よむよむ金曜日


浜松で、ちょっと雪が舞った。ようにみえた。
気のせいかもしれないけど。キラキラしてみえた。
チャリこぎながら、うわあ、ってひとりハイテンション。

地元に帰る。
新幹線大混雑。わたくし帰省ラッシュなめておったようです。
満員電車みたいにして乗客が押し込められていた。新幹線なのに。。
座れず。車内販売のじゃまになる。
カートが通るたび身をよじる通路の乗客たち。私もそのひとり。

つらい体勢で本を読んだ。
『海の仙人』/絲山秋子
おもしろい!
冒頭、なんかすごい。
ファンタジーがやって来たのは春の終わりだった。
この小説にでてくるできの悪い神様、
すごく好きだな。
誰も救わないかもしれないけど
そういうとこも含めて。
言うこともそのしゃべりかたもおもしろいし。
私もところにもこないかなあ、ファンタジー。

孤独は心の輪郭…なるほどなあ。
私は全然つかめちゃいないのかもしれない。
私はひとりだ、って分かってはいるけど
それを受け入れているかは正直自分でも分からない。
(たぶん受け入れてないと思う。)
いつか、すっと心に入ってくるときがくるのかなあ。。


yomyom
雑誌です。
かわいい!
真っ赤な表紙もYonda?くんのイラストも
雑誌名(ヨムヨム)もかわいい。
やられたぜ。ついつい買ってしまった。
川上弘美、恩田陸の小説と
江國香織、山本文緒のエッセイがとくにおもしろかったな。
シンプルですごく読みやすかった。雑誌じゃないみたい。
文芸誌ってあんまり買わないけど
いろんなひとの書いたものが少しずつ読める、
ってのもいいなあ。発見。
ぜんぶ、すみずみまで読んだ。

ちょっと前まで何を読んでもおもしろかった。だいたい。
でも最近じゃ、そうでもなくなってきて
おもしろくないと思うことも増えてきた。
自分の感じ方の変化に気づいて
私はねじけてしまったんだ…
きらいなものばっかりになっていくよ…
って悲観していた、この頃。
でも好きなものも、よりはっきりしてきたような気がする。
うーん…いいんだか悪いんだか。

yomyomの話に戻しまして。
太田光の記事の中で
「自分の好きな作家に対する思いと似た思いを書き綴った文章をみて
どこの誰かは分からないそのブログの書き手と分かり合えている気分になった」
というような部分があって
それすごくよく分かる!とひそかに興奮。
好きな作家がかぶっている人とは
急にものすごい親近感がわいたりするし
勝手にすごい仲良くなれるような予感がする。
だからSNSのコミュニティとか検索でひっかかったWEB日記とか
熱心にみちゃうんだよね。


実家に着いたら、もう夜だった。
金魚がさらに巨大化していた。あんなに大きくなるのか…。
テレビを見つつ、ぐっすり眠る。
地元のテレビがおもしろいのは
番組編成がちがうからか、実家で見るからか、どっちだろうなあ。






キッチンで眠る木曜日


ぐずぐずの日。
部屋を片づけ(ようとし)た。
全体をざっくり片づけられたらいいんだけど
ひとつの箇所に妙にこだわって立ち止まってしまう。停滞。
(典型的な「片づけられないひと」だ・・・。)
結局ひっかきまわしただけ。
おかげで泥棒が入った後みたいになった。
投げだしてキッチン(徹底的にきれいにしたエリア)に布団をひいて寝た。
何やってるんだ。。






絶好調の水曜日


初対面の人とお茶する@コメダ珈琲店。
初対面、というのもちょっとへんな気がするけど
ほんとだからそう書いておこう。
知っているけど会ったことなかった人。
自分でもびっくりするくらい、べらべらしゃべった。
ものすごいしゃべるヤツだって印象を与えてしまったんじゃないだろうか。
はじめて会う人や、会う機会があんまりない人と会うときは
がんばりすぎていつもと違うキャラになってしまう。
しゃべりすぎるか、しゃべらなさすぎるか。困ったものだ。

引っ越すことになった友達を送る会、兼忘年会@にこまん馬。
同じ学部の子たちとのんだ。
濃いメンバが集結。ずっと笑っているような飲み会だった。
絶好調だったな私・・・。(あとで思い出すのがはずかしい)
よくしゃべってよくからんでよくのんだ。へらへらでふらふら。
隣の学科のカッコいい子にストーカーぐせがばれたり
人にやたらのませたがったり
気持ちよく暴走させていただいた。

年忘れ!(わすれちゃならんことのほうが多いけど!)






書けない火曜日


先輩の家にて起床。ぴよぴよ。
連続で3泊もしてしまった…。(お世話になりました。)


帰宅後、ずっと家の中にいた。
書かなきゃいけないことがあって。(卒論ではないけど)

思うようにすすまず、うつうつと過ごす。
うまいって思われたい。できるって言われたい。
勝手に自分でハードルをあげて、勝手に自分で自分の首をしめる。
ぼんやりとした「うまいこと書けてる」イメージがうかんでいる。
でもそれはイメージでしかなくて、実際にはとてもとても書けない。
はじめからすごいものをねらって、手が動かなくなることがあるんだよね。
目標を高くもつのはだいじだけど
「自分にできること」を分かっていないと
苦しいだけでちゃんとしたものもできない。
それをひしひしと感じた。
もうだめだ!ってしんどくて逃げたくなった。
まあ…何とかきりぬけた。(といっていいのかな)
いま思うと、そんなたいしたことじゃなかったんだけど。






メリーな月曜日は笑いがとまらない


クリスマス。

先輩の家にて過ごす。
寝起きからすでに笑っていた気がする。
前の夜からのテンションがつづく。
そこにいる全員に
笑いの神が降りていた、ってくらいの。

ランチ@KUROGOMA。
写真はお店周辺で撮った。なぜか秋色。
めちゃくちゃからいカレーを食べた。
味はからくないのに、口の中がからくなる。
おそるべしスパイスの力。これぞアジアン。




私はいったん家に帰る。着替えとお風呂と。
夕方、また先輩の家に戻る。(ほとんど住んでたな…)

みんなで寿司を食らう。
のこった寿司は奪い合い。S−1(すしわん)となる。みんなマジ。
じゃんけんで勝ったひとが食べられる、というシンプルなルール。
巻き物は‘2コいち’で。

のんだくれた。
先輩の家のいろんな種類のお酒をカラにしてしまういきおいで。
うだうだして更けるたのしい夜。妄想が炸裂する夜。メリークリスマス!
今までで、いちばんめちゃくちゃでわけが分からなくて
いちばんゆかいなクリスマスだった。






リアルにサンタがくる日曜日


クリスマスイヴ。

先輩の家にて起床。
自分の家に一度戻って、着替えとお風呂。
座る間もなく、ふたたび家をでる。

朝からシュウカツ・ミーティング@ガスト。
後輩と先輩と私で。
シュウカツの話を聞きたい、という後輩のためのミーティングだったけど
私までいい話をきかせてもらった。(やはり先輩は偉大だ・・・。)
私は就職が決まってからも、
THE達成感!っていうような決定的な気持ちがもてなくて
ほわほわと宙を漂っていた。
でもこの日の先輩の「よくがんばったと思うよ」っていう一言で
やっとシュウカツが終わった気がした。
今頃になってようやく着地したような。
「いや、そんな」と言いながら、ひそかに泣きそうになる。

みんなで駅前へ。
ランチ@氷箱里。(イヴに女5人でランチしてもいいじゃないか!)
雰囲気のいい中華料理店だった。またお茶しにでも、行きたいなあ。

メイワン、遠鉄百貨店の地下で買い出し。
人でごったがえしていた。イヴだしね。年末だしね。

先輩の家に戻って、スキヤキ。
前年のクリスマスもスキヤキを食べた。
クリスマス=スキヤキという
新習慣にしたらどうだろう。
すてきなクリスマスキヤキ。

さらに肉も食らう。

おニューのジューサーで
フルーツジュースをつくってもらう。
試行錯誤がくりかえされていた。
だんだんおいしくなるジュース。




サンタがきた。
誰かきたのでドアをあけたら
外にサンタが立っていた。
ほんとにびっくりした。
サプライズ!に感激。
写真はサンタのぬけがら。




M-1で爆笑。ちりんちりん。
サンタもケーキもキャンドルも全部そろった、最強のイヴだった。






伝える土曜日


天皇誕生日。いわゆるイヴイヴ。

新聞社のバイト忘年会@わいんや。
なじみのメンバーとまったりしゃべった。たのしい。
友達が「電話だ」と言って携帯をにぎって店をでていった。
戻ってきた彼の手には紙袋が。。
「クリスマスプレゼント」だって。
…完全にやられた!
できる男はやることがちがうぜ。


友達と映画を観に行く。
『犬神家の一族』
予告編みてからめっちゃ気になっていた映画で期待も大きかったけど
アタリだったなあ。おもしろかった。
ストーリーを知らなかった私にとっては
かなり衝撃的な展開だったし。
映画後、ラーメンを食べた@しゃもじ。

突き抜ける。
さけびたいような気持ちになって
そこらをチャリで走りまわる。
そのいきおいのまま先輩の家におしかけて、そのまま泊めてもらった。






打ちあがる金曜日


正午、先生に卒論を提出した。
家のプリンタで印刷していたら
(じゃ、じゃ、じゃ、じゃーこ、じゃーこ、というスローな出力)
学校に着くのもぎりぎりになってしまった。
ゼミ室のレーザープリンタとは速さが全然ちがう。あぶないあぶない。

ゼミのみんなで大山屋に行く。
鮭といくらの親子丼、のこり一杯になっていたところを
先輩と先生にゆずってもらう。末っ子気質発揮。

夕方、N研の忘年会に参加。
クラシックとワインとパイプで吸う煙草と。
先生のワールド全開だなあ。すてき。
イベリコ豚のサラミなんてものも食べさせてもらった。
なんて優雅なんだ・・・。

ゼミ室にて打ち上げる。
ひたすらのむ。うにゃうにゃになる。
浮ついた話も、あのひとの意外な話も。
打ち上がった!






木曜日の雲は茶畑のようだ


いつものゼミ室。
ほけーっと過ごす。やや息切れ。

空がきれいだった。










雲がおもしろいかたち。










茶畑みたい、って思った。










どうでもいいけど。
コンビニでみつけた
コーラのびんのかたちが
カッコよかった。






水曜日に泣く


ゼミ。

こそこそとほかのゼミ室に逃げ込む。
泣いてしまう。
「ちょっと居させてください」
「いないものと思ってくれていいんで」とぐずりぐずり。大迷惑。
人の助言をねじまがったかたちで受けとって、ひとりで勝手にへこむ。
私には個性も何にもない…。
そもそも私の書く文章自体がだめなんだよ…。
誰もそんなこと言ってないのに、妄想にとりつかれる。

友達とロビーにて、しばらく語る。
偶然通りかかった先輩に応援してもらう。

じわじわと復活する。







火曜日の道楽


学校に行く途中に道楽屋というあやしげ(失礼)なお店がある。
そこでみかんを買った。
このお店、名前のとおり、道楽でやっているんじゃないかと思う。
まず何屋か分からない。
売ってるものはみかん、干し芋、焼き芋、干し柿、など。すごく安い。
「暑いでしょう。ミネラルウォーターをどうぞ」なんて書いてあって
店先で水を配布?してるようだし。

みかんを買ったとき、お店のおじいさんに
「ひとり暮らし?」ときかれた。
私「そうです」
翁「自炊してる?」
私「いや〜最近あんまりできてないですね」
翁「コラ!」「これは罰じゃ」
それでなんだかよく分からないけど、大根をくれた。


ゼミ室でひたすらみかんを食べていた。
手が黄色くなった。






くりかえす月曜日


ゼミ室へ行く。

朝(か昼)ブラインドをあげるところから
日が落ちてからブラインドをおろすところまでがすごくはやい。
それぞれの日に何をやっていたか分からないような
同じようなゼミ室登校日のくりかえし。

ゼミ室にいるときは、ひっきりなしにお茶をのんでいる。ティーバックの緑茶。
煙草を吸う人やコーヒー中毒の人の気持ちが、今なら少し分かる気がする。






電話をかける日曜日


新聞社で年内ラストのバイト。
あんまりたいへんなことはなかったけど
問い合わせの電話をたくさんかけた気がする。
電話をかけるのは億劫。
でもかけてみたらすごくやさしい応対をされて
ちょっとしあわせになったりもする。
ささいなことだけど、ひとってだいたいやさしいものなんだ、と改めて思う。

バイトの前後にゼミ室に行く。
焦りからとりあえず行ってみたものの
実際、作業はあんまりすすまなかった。






土曜日はしりだす新幹線


朝から自転車を買いに出かける。
いつもは自転車でぱーっと走り抜ける道の足元に
カリフラワーをみつけた。



自転車屋さんの店内、
天井からひも状のものがいくつもぶらさがっていた。
どうやら空気入れらしい。あれはおもしろいなあ。

(とくに意味はないけど)私は自転車に名前をつける。
前の自転車はシルバーマン。(銀色だったから)
前の前の自転車はオレンジマン。(オレンジ色だったから)
あたらしい自転車は水色だからブルーマン、かなと思ったけど
それだと少し憂いを帯びた感じになっちゃうので
「新幹線」と名づける。
はやいぞ新幹線は。

ゼミ室。
この日、周辺で忘年会がふたつあった。
でも行かないでいつもどおりに過ごす。
ぱっと行ってぱっと帰れば参加できたのかもしれないけど
そういううまいキリカエができない自分の性質も考えての欠席。
ああ、行きたかったなあ。しょんぼり。






金曜日のゆりかもめは速い


東京にてあやしい動き。
(ストーカー、きわまる。)

初めてゆりかもめに乗った。
ぎゅいん、ってすすむ。
思っていたより速い乗り物だった。
海がきれい。

さがしものを終えて、電車でゆらゆら浜松に帰る。18きっぷさまさま。
今回の移動にはPCを持っていたんだけど、たいして役に立たず。
重たいだけだった。






心からのあこがれ、そして木曜日


自転車をぬすまれる。しょんぼり。
なにもこんなだいじな日にぬすまなくったっていいじゃないか!(大激怒)

盗っ人め。全然理解できない…。できれば会って事情を聴きたい。
「己の欲せざる所は人に施す勿れ」って
「ひとのものをとったらいけない、誰かがこまる。」って
分からないんだろうか。
それとも分かっていてやっているんだろうか。
自分の欲求>>>良心になってしまっているのかなあ。
自分のしていることに
心が痛んでいるのなら、かなしいし
心が痛んでいないのなら、とてもこわい。

さよならシルバーマン。(自転車の名前)
シルバーマンはライトが壊れているため
本来は人間の頭につける小型のライト(探検隊がつけるようなの)を
カゴにとりつけている。
シルバーマンはこぐたびにへんな音が鳴る。
(にゃー、にゃー、と猫のなくような音がする。)
どこかに置き去りにされているんだろうか、かわいそうなシルバーマン。ごめんよ。



東京にて回文インタビュー。
時間に遅れてしまった。
「時間よ止まって、おねがい(もしくは戻ってくれ、たのむ)」
「なんでもするから、かみさま、かみさまおねがい」と思った。猛反省。

会って話をきけるってことが、ほんとうれしかった。
(けど胸高鳴りすぎてやばかった。なんかすごく汗かいた。)

この日会っていただいたのは、私にとって回文神(回文ゴッド、と読む)。
回文って回文21めんそうとか椎名林檎のラジオとかでもともと知ってたけど
今くらい熱中するようになったのは
この日インタビューしたひとがやってるのをみてから。
なんか、すごいおもしろい!って思ったんだよね。
それで、つくってみようかなあ、と何となく思って
つくってみたら、もっとおもしろくてびっくりした。

回文神に、回文についてきく。(なんてすごいことなんだ!)
会えて感激。くらくらするくらいの、うれしさ。

すごいひと。おもしろい。
あんなふうに何か書きたい。表現したい。ってしょっちゅう思う。いつも思う。
心底あこがれているひとを目の前にできるなんて、そうそうあることじゃない。
感謝と、めっちゃ「がんばろう」って気持ちフル。






しゃきっと水曜日


ゼミ。
雲がおもしろいかたち。
いったんもめんのしっぽみたい。


駅前でこまごまとした用事をすませる。
コンタクトを買った。
気の抜けたメガネ生活がつづいていたので、しゃきっとしようと思って。
いつも行く店が閉まっていた。べつのところへ。
「久しぶりですので・・・」ということで検査をひととおり受けることに。
のぞきこんだ穴の先に気球の写真を見たり、目に風を直撃させたり。
めちゃくちゃ久しぶりに裸眼視力も測った。
「分かりません」と言いつづける屈辱。
いちばん上のやつも見えやしないよ・・・。
「みえるところまで歩いてみてください」と言われて
よろよろ前進したときがいちばん恥ずかしかった。
コンタクト、いつものメーカーのよりだいぶ高かった。倍額近い。
もったいないことしてしまった・・・。

ヴィレバンでふらつく。
いいものを見つけてうれしくなる。

美容室へ。縮毛矯正をかける。
わりと最近できたお店…EARTHっていうところに行く。
予約とりやすかったしお店の中広いし、なかなかよかった。
雑誌をすごいいきおいで読みふけった。
女子にとって有益な情報をがんがん仕入れる。
そして正面には鏡があるので、いやでも自分の顔と向き合わなければならぬ。
美容室ってたまには行かなきゃいけない場所だと思う。
美容師のおねえさんから「安倍川もちがおいしい」という情報も入手する。

前髪をばっさり切った。
長すぎてしばしば食べそうになっていたので、ちょうどよかった。
切るときはちょっと勇気がいったけど、
切ってしまったらなんのことはなかった。
そういうものって、けっこうあるよね。(なんつって)

ゼミ室に戻る。友達としゃべりつつ、夜が更ける。






火曜日は霧の中に


ゼミ室へ行く。
そして日が暮れる。

霧がとくべつに深い日だった。
ひかるものがぼやけてきれい。
でも前がよく見えない。
(ちなみに写真は学校の図書館付近)






夜、霧の中ドライブ。先輩と後輩とで。
ぼやけた中をすすむのは、あぶないけど幻想的できれい。
私はちょっと興奮していた。
どこへ行こう、というのがなかったから
「てきとうに流すか」と先輩が言って、結局、豊橋まではしった。
恋する後輩の話をききながら。
(でも好きなんです、と言う後輩はさいこうにかわいい。)
ああでもないこうでもない、とアドバイス(らしきもの)を出し合う。
カーステレオからは音楽が流れていて、たまにいいことを言う。
恋ってむつかしい。

合言葉は「何度でも何度でも何度でも」。
恋ってどうしようもなく
つらくって、苦くって、しんどいものかもしれないけど、でもやめられない。
人を好きになるのって、すごいことだなあ。
後輩にエール。
何度でも何度でも何度でも、がんばれ!
何度でも何度でも何度でも話をきくから。
帰り道、いいぐあいに霧が晴れた。
後輩が「私の気持ちも晴れました」って言ってた。






ばったり会う月曜日


ゼミ室へ行く。

友達と、鳥肌実についてしゃべる。
それと自分が深刻な中二病であることに気がつく。
(参考ウィキペディア(中二病)
症例をみると、あてはまる項目多数。多すぎて、笑った。


帰り道、コンビニで友達とばったり会う。
久しぶりすぎて一瞬かたまってしまった。
彼女は携帯がこわれて連絡先もトんでしまっていたらしいので
なんともラッキーな‘ばったり’だった。
携帯のなかった時代って、みんなどうやってつながっていたんだろう…。
携帯抜きにしたってつながってるよ!なんて言ってみるけど。
ないと不便だ、やっぱり。

会ってないときでも人それぞれの毎日があって
みんなそれぞれに過ごしている。どんどん変わっていく。
おどろいた。






日曜日のスイマーたち


新聞社でバイト。
水泳大会があったのでその記録入力で。
早めに行ったけど、なかなかファックスがこないので
はじめのほうはずっと、ぼけっとしていたりしゃべっていたり。
ちょっともうしわけなかったな。

ひとの名前を打っていくのは、けっこうおもしろい。
ただ、漢字はやっぱりむつかしい。読めなくて何度か手が止まる。
部首検索とか手書き入力機能とかでなんとか探す。
まだまだ知らないのがたくさんあるなあ。

活躍しているスイマーには
前の年にも同じ大会にでていたり、ほかの大会にでていたり、で
名前を見かけたことのある人もいて
そのひと自体は全然知らないんだけど
「またいる!」「すげえ!」「がんばってる!」って勝手にうれしくなっている。
むこうからすると、見知らぬひとからの見えない思い。
・・・新聞っていいね。






カシスな土曜日


先輩たちとあそぶ。
車に乗せてもらってるんるん、五右衛門にてランチ。
就職した先輩とも会えてうれしかった。
私はもうすぐ卒業で、不安ばっかりだけど
卒業した先輩と会うと
ここにいる人たちと、これからもつながっていられる
卒業してからも、たのしくやれるかはそのひと次第である
そういうことを感じる。

それからカラオケへ@佐鳴台のシダ。
みんな歌がうまい!
あとにでる消費カロリーもハンパじゃない。
私も尾崎豊の「卒業」を必死に歌うってみたけど、かなわなかった。
「猫になりたい」/スピッツ、「鳩になりたい」/aiko、と歌ったあとに何を歌おうか迷う。
「風になりたい」/TUBEを歌えばよかったなあ。(と、妙なシリーズ化)

先輩の家におじゃまする。
みんなでお買い物に出かけて
シチューをつくってもらった。
シチューに入ってるブロッコリーが
ブロッコリーの中でいちばん好き!
おいしかった。
ごちそうさまでした。


お酒ものんだ。うにゃうにゃ。
写真はカシオレ。
カシスの割合が本気。
すごい色になっている。






金曜日のりんご


ゼミ室へ行く。

このあたり、地味にシュウカツ本を人にあげたりする。
持っていてもしょうがないし、
身近な人に生かしてもらえたらありがたいなあ。
学内SNSもあることだ。
使い終わった授業の教科書とか参考書もやりとりできたらいいんじゃないかと思う。

ゼミの子からりんごをもらった。
もちろんワイルドにまるかじりした。
(女子的にはいけてないかもしれないけど。)
蜜がいっぱいで、おいしかった。
りんごをくれた子が
「アップルパイなんてゆるせない」
と言う気持ちがよく分かった。
そのままでこんなにおいしいんだもの。






プラダを着た木曜日


バイトの取材@学内。
ジャンプするいきおいで起きて
ころげるように和菓子屋さんへ行く。
この日インタビューさせていただいたのは、以前ゼミでお世話になった方。
私はよく知っているつもりでいたけど、
話をきけばきくほど、ますます「深い」人だなあと思った。
先人の話をきくっていうのはすばらしいことだな。

こころにのこった言葉。
○「世の中にパイオニアは絶対必要」
○「自分がしたいことのために自分が努力するのはあたりまえ。」
○「自分がこうしたい、というのは人に相手に理解していただく努力がいる。」
○「人間 いかに相手をその気にさせるか。
  ことばを駆使して相手に自分の思いを伝える。
  日々のことばって大切で近ければ近いほど大切にしていかなければならない。
  全身全霊をかけてことばをさがす。」
○『小人閑居して不善を成す』
  (‘つまらない人間が暇でいると、ろくなことをしない’という意味らしい。)
○『卒啄同時』(そったくどうじ)
  鳥の雛が卵から孵る瞬間を表したことば。
  「卒」とは卵の内側から雛がコツコツと殻を叩くことで
  「啄」とはそれに応えて親鳥が外側から殻をつつくことをいう。
  「卒」と「啄」が同時におこなわれてはじめて雛が誕生することから
  「タイミングがだいじ」という意味。

勉強させてもらったなあ。
語っていただいた人生は、みならいたいことだらけだった。
私もこんなふうに生きたい!と思う。


ゼミの友達と大山屋へ。
ここのところ、ランチの定番化しつつある大山屋。
ふつうでも大盛りでも同じ値段っていうふしぎ。
友達が「大盛りで☆」と言っていたので私も便乗。ありがたいぜ。


「今から観に行こうか?」「行きましょう!」ということで
急遽、先輩と映画に行くことになった。
『プラダを着た悪魔』
たまらない!この映画、めちゃくちゃよかった。
服も靴も素敵すぎて目が追いつかない!!
かっこいい!かわいい!
…あこがれる世界だなあ。。
画もすばらしかったけど、何よりストーリーが好き。ラストもよかった。
自分だったらどっちを選んだだろう…。まだ決めかねている。

そのあと、いきおいでカラオケに行く@ユースタ。
深夜まで・・・無茶なあそび方をしたなあ。






水曜日はせつない系なんだろうか


ゼミ。
友達の分を読んだりする。
自分のことは棚に上げて、というのがルール。
目を皿のようにして読む。
(どうでもいいけど、目を皿のようにして、っていうのは
目を見開いてまんまるくすることらしいね。
私は目をほそめて平らにするのかと思ってた。)

『ZOO2』/乙一を読んだ。
(そういえば…サイト。貼っときます。)
どこからこんな話が出てくるんだ…って
びっくりさせられっぱなし!
すごい発想だなあ。。。
それぞれの話によって
あっちへこっちへ世界が変わる短編集。
「神の言葉」の展開は読めそうで読めない。
「冷たい森の白い家」は個人的にちょっとだめだ…。
(グロテスクすぎる。ぞぞ。)
「むかし夕日の公園で」がとくに好き。

せつない系…なんだろうかこれって。
救いがない系だな。ホラー系だな。ぞっとする系だな。ところにより可笑しい系。






はじめから最短距離を行きたい火曜日


ゼミ室へ行く。

城北図書館で本を何冊か借りてきた。
ほかの図書館からも取り寄せてもらっていたらすごい数になった。
まだまだあるもんだなあ…。
回文の古典作品、みたいなのは
これまで本やネットからちょいちょいひろっていたのだけど
それらを網羅しているような本に出会った。
「今までやってたのはなんだったんだ・・・」と嘆いていると
友達に「はじめからいきなり最短距離では行けないっしょ」と言われる。
もっともだ・・・。
(うん、もっともだけど、もっともなんだけど、さ。。)






2006年12月29日金曜日

月曜日の夜の歌


ゼミ室に行く。

ネットで買ったCDが届いた。
『孤独の音楽』/古明地洋哉
この古明地洋哉という人は
11月のダスト・トレイル(というライブイベント)
に出演していた人。
Komeiji Hiroya Official Website※音がでます)
そのときはじめて聴いて、いいなあ…と思って
もっと聴いてみたくなった。
ダスト・トレイルってこういうとこもいい。
出会いをありがとう、だなあ。

『想いが言葉に変わるとき』に、はっとした。
想いが言葉に変わるまで
その胸でしっかり抱いてやればいい

私、言葉が、言葉が、ってしつこく言ってるわりに
ぜんぜんつかめないし、そこまで届かない。
私の想いは言葉に変えられないんじゃないかって不安になる。
言葉にならないのは本当のことに近づいているせい。
そう思ったら、もう一歩、あとちょっと悩んでいられそうだよ。

CD聴いてみて。
ほかの歌もいいな。『dialogue(can you hear me?)』も好き。
たぶんこの人の言葉の選び方が好きなんだと思う。
太陽がひとつまばたきすれば
世界はすぎに闇に包まれる

(『太陽のまばたき』)
互いを隔てる壁について 僕は歌うよ
君の孤独に手が届くまで 僕は歌うよ

(『素晴らしい嘘』)
世界が居眠りしてる隙に
好きなだけはしゃぎまわろうぜ

(『君を見つけたよ』)


ゼミ室からの帰り道、
チャリをはしらせながら小さな音で聴く。かみしめるように。
冷えた夜に似合う歌たちだ…。






夜が夜じゃない日曜日4


就職予定の会社の同期となる人たちとのむ@渋谷。
東京周辺に住む子が多い。
前回、みんな自分の住んでる場所を説明するのに
○○線××線、と聞き慣れない路線の名前をよく口にしていた。
(あんまり分からない…私は東海道本線!と言ってみようか)
それでちょっと東京人こわい、ぶるぶる、と思っていたんだけど
いっしょにのんで話してみて安心した。
こわくない。
いや、ほんと、全然ちがっていない。

街中で誰かが言った「人が多いなあ」という声をきいたとき、とくに安心した。
渋谷の駅前なんて、いつ行ってもがちゃがちゃしてるし
夜なのに明るいし(私にはまぶしいくらいだ)
どこからわいてきているのか何時になっても人がたえないし。
そういうのが当たり前になってるのかと思ってた。
東京にいる人も同じこと感じるんだ、
感覚はいっしょなんだなあ、っていう安心。

居酒屋(名前忘れた)はタッチパネルでのみものを注文するところだった。
そういうのがあるってのはきいたことあったけど実際みたのは初めて。
ハイテクだなー。21世紀。

まだあんまり知らない人たちとのむウキウキ感と
メンバのキャラのつよさもあって、たのしいのみかいだった。
みんなちょっとトガってそうなおもしろい人たち。
お酒の好きな人も多そう。(これはけっこううれしいぞ)
これからもっと知りたいなあ。

電車で帰浜。(GO BACK TO浜松)
車内はがらがら。
時刻表を見ずに適当に乗り継ぎして帰ったから
ちょっと心配だったけど
何とかたどり着いた。

帰り道のさみしさにほっとする。
そうだ、これが夜だよ。
自転車をとばす。






2006年12月23日土曜日

塔のぼる日曜日(宵の口編)3


レインボーブリッジがみえる。
夜は海がくろくなる。

光のみち。








いそぎんちゃく。







あの光の集まっているところには
何があるんだろう。






みんな窓にはりついて、街をみている。

日が暮れるまで赤かったタワーは
夜になるとオレンジ色になる。






このカーブがなんか気になる。







内部も赤い。







クリスマス前なのでツリーがあった。
きらきら、きらきら。






みんな行くし有名だし、絶対きれいだし。いいってことは分かりきってるし。
まあわざわざ行くこともないかな、って場所はたくさんある。東京タワーもそう。
がっかりするかもしれない。
やっぱりいいって思うかもしれない。
評判を超えた感動があるかもしれない。
そういう場所にあえて行くのも、なかなかいいもんじゃないかな。







塔のぼる日曜日(黄昏編)2


東京タワーにのぼった。
大展望台までは階段があったから、歩いてのぼってみた。
ちょっとつかれたけど歩けなくもない。
外を見ながらゆっくりのぼれるし、おすすめ。
日曜日だったので人がとんでもなく多かった。
やはり東京タワーは東京タワーだなあ。
チケット買うのにも行列。エレベーター乗るのにも行列。
ひとりで来るところではない、と分かった。
帽子を深めにかぶって、自分に暗示。
「私はタワー研究家。」「タワーに集中、タワーに集中。」

直線だらけ。
線がたくさんあるものを見るのは好きだ。






近くで骨を見ると、
おどろくほど細い部分もあって
巨大なものも
こういう部分があってこそ
立っていられるんだな、と感心。



骨のあいだから見えた月。







こまかい骨の集まり。







全部が赤色。







上に着くころには、空が薄暗くなっていた。







2006年12月21日木曜日

日曜日は秋の色1


東京に行く。(メインイベントは就職予定の会社の内定者のみ)

せっかくなので東京タワーにのぼることにした。
芝公園のあたりをふらふら歩いた。
増上寺で祈る。欲張っていろいろ祈る。
灰をつまんでひたいのところまであげる、あの動作なんていうんだっけ。
それをする。

お寺の中は厳かな雰囲気。
写真を撮りたかったけど、何となく気がひけたのでやめておいた。
仏像を前に座っている人がたくさんいた。
ただみているだけらしかった。
その人たちは仏像をみているだけで長いあいだ時間を過ごしていたようだった。
おそるべし仏像パワー。
パワーを感じたくて、私も少しそこに居座ってみたけど長くはいられなかった。
まだ早いのかもしれない。

窓から射し込む西日がきれいで
「奇跡みたいだ」と思った。なんか‘きせき’ってことばが似合うような気がした。
寺の窓の細工が、射し込む光のかたちを変えているらしかった。
あれはすごいなあ。

黄色。










赤色。










緑色。










足元まで秋色。









秋にぎりぎりで間に合った感じ。