2006年12月31日日曜日

よむよむ金曜日


浜松で、ちょっと雪が舞った。ようにみえた。
気のせいかもしれないけど。キラキラしてみえた。
チャリこぎながら、うわあ、ってひとりハイテンション。

地元に帰る。
新幹線大混雑。わたくし帰省ラッシュなめておったようです。
満員電車みたいにして乗客が押し込められていた。新幹線なのに。。
座れず。車内販売のじゃまになる。
カートが通るたび身をよじる通路の乗客たち。私もそのひとり。

つらい体勢で本を読んだ。
『海の仙人』/絲山秋子
おもしろい!
冒頭、なんかすごい。
ファンタジーがやって来たのは春の終わりだった。
この小説にでてくるできの悪い神様、
すごく好きだな。
誰も救わないかもしれないけど
そういうとこも含めて。
言うこともそのしゃべりかたもおもしろいし。
私もところにもこないかなあ、ファンタジー。

孤独は心の輪郭…なるほどなあ。
私は全然つかめちゃいないのかもしれない。
私はひとりだ、って分かってはいるけど
それを受け入れているかは正直自分でも分からない。
(たぶん受け入れてないと思う。)
いつか、すっと心に入ってくるときがくるのかなあ。。


yomyom
雑誌です。
かわいい!
真っ赤な表紙もYonda?くんのイラストも
雑誌名(ヨムヨム)もかわいい。
やられたぜ。ついつい買ってしまった。
川上弘美、恩田陸の小説と
江國香織、山本文緒のエッセイがとくにおもしろかったな。
シンプルですごく読みやすかった。雑誌じゃないみたい。
文芸誌ってあんまり買わないけど
いろんなひとの書いたものが少しずつ読める、
ってのもいいなあ。発見。
ぜんぶ、すみずみまで読んだ。

ちょっと前まで何を読んでもおもしろかった。だいたい。
でも最近じゃ、そうでもなくなってきて
おもしろくないと思うことも増えてきた。
自分の感じ方の変化に気づいて
私はねじけてしまったんだ…
きらいなものばっかりになっていくよ…
って悲観していた、この頃。
でも好きなものも、よりはっきりしてきたような気がする。
うーん…いいんだか悪いんだか。

yomyomの話に戻しまして。
太田光の記事の中で
「自分の好きな作家に対する思いと似た思いを書き綴った文章をみて
どこの誰かは分からないそのブログの書き手と分かり合えている気分になった」
というような部分があって
それすごくよく分かる!とひそかに興奮。
好きな作家がかぶっている人とは
急にものすごい親近感がわいたりするし
勝手にすごい仲良くなれるような予感がする。
だからSNSのコミュニティとか検索でひっかかったWEB日記とか
熱心にみちゃうんだよね。


実家に着いたら、もう夜だった。
金魚がさらに巨大化していた。あんなに大きくなるのか…。
テレビを見つつ、ぐっすり眠る。
地元のテレビがおもしろいのは
番組編成がちがうからか、実家で見るからか、どっちだろうなあ。






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