2006年2月25日土曜日

スーツで散歩


今日は冷えるね。
さっき近くを歩いてきたら、手がガチガチになった。

ちょうど先週の今日、名古屋に行ったときのこと。
同じ学科の友達にばったり会った。
会場近くで会ったから「まさか」とは思ったけど
同じ会社説明会を受けることが判明。
びっくりした。

ばったり会ったといえば
だいぶ前になるけど
友達がたまたま同じ説明会に出席していて、
しかもいくつもある丸テーブルの隣だった
ってなこともあった。

偶然ってすごい。
これを読んでる人もどこかで私と会うかもしれないよ。
そのときはよろしく。

で、先週の話。
名古屋で説明会の会場近くに
近未来的な公園があって素敵だったので
写真を撮ってきた。
(実はこの近くに行くのは2回目だったんだけど
今回は説明会終わってからうろついてきた。)
こういう場所でよく晴れた午後にアイスカフェラテのみながら
詩集なんてひろげてみたりなんかしたときには
おしゃれ死すると思う。
おしゃれの過剰摂取で。

天気がよくて気持ちがよかった。
この公園、なんかカッコいい。











公園からまた
階段をのぼった上に
公園があった。
そのあたりがきらきら光っていた。
水がゆらゆら
揺れているように見えたから
上はボートにでも乗れるんだろうかと思った。
のぼってみたら
水をはった囲いがあるだけだった。



硬そうな道。
ヒールで歩くと、カチカチ鳴った。










テレビ塔。
メタりック。











ななめ下から見上げてみた。
テレビ塔が写っている。










真下から見上げてみた。
水が光ってきれい。
こういう人工的な
かくかくした線がいい。
ああ21世紀だなあ。






2006年2月9日木曜日

あまさに包まれる


ラムネ菓子の匂いがする。

今日一日ずっといい匂いがしている。
部屋についた匂いだと思っていたら、
外出したときもほのかに感じた。
自分のからだにもしみついている匂いらしい。
香水をつける人の気持ちがちょっと分かった。
あれは自分のためでもあるんだね。
今日は一日きもちよく過ごせた。

なにかっていうとお風呂の匂いだ。
昨日はお風呂にとくべつな入浴剤を入れた。
友達からもらった誕生日プレゼントで
このお風呂に入ると
お姫様気分になれるらしいよ、と聞いていた。
硬式野球のボールくらいの大きさで淡いピンク色。
花びらがまざっている。
お風呂に投げ入れると
しゅわしゅわと発砲するいきおいで
花びらがお湯の中に散っていく。
(ちなみにこの入浴剤はLUSHというコスメメーカーの製品らしい。
お店に行ってみたいなあ。)

そのプレゼントをもらったシチュエーションも
めちゃめちゃキュートだった。
ゼミ室でなにかやってたときだと思う。
友達から「ロッカーの○○番を開けてみて」とメールがきた。
エレベーターで降りて、小走りで見に行った。
そのロッカーを開けてみると、うっすらいい匂いがした。
ラムネ菓子の、あまい。
おまけにこの贈り主がキュートなの。
だからこの映画みたいな演出もさまになっていた。
パーフェクト。

家を開けた瞬間にいい匂いがするというのは、しあわせだね。
ここのところ私の部屋は
雨に煙草のケムリが溶けたような
にがくてしめっぽい匂いがしていた。
家に帰ってきてドアをあけたとき、うんざりするような空気だった。
(私に喫煙の習慣はないんだけど、
理由あって私の部屋は煙草のけむりで満ちていた。
その話はまたこんど。)
でも今日はちがう。気持ちいい。
ドアをあけた瞬間、ツーステップで部屋の奥まで向かいたいくらい。


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今日は学校にレポートをだしに行った。
最近情報棟はあちこちで工事をやっている。
学務のレポートボックス前の天井が開いていて
青色のコードの束が降りているのを見た。
この建物の見えないところで
こういうコードの束が四方八方へはしっていると思うと
なんだかSF映画みたいだ。
忍者はこのコードをかきわけながら移動する。
あと全然関係ないけどミュータント・タートルズのアニメも思い出した。
あれは下水道だったかな。
まあとにかく、そんなような謎の地下組織の影を感じた。
おっと、妄想が過ぎますかな。

ゼミ室に行ってみた。
かばんの中はほとんどからっぽで
やるべき課題も読む本もパソコンも持ってなかったから
何をしに行った、というわけではないけど
誰かいないかなあ…とちょっと期待していた。
ちょっとあいさつでもして帰ろうと思ったのだ。
が、残念ながら誰もいなかった。
日も落ちて暗かったせいか、いつもよりがらんとして見えた。
ブラインドの隙間から白い空が見えていた。
おまけに机の上が片づきすぎていて落ち着かない。
人のいた気配がまったくしなかった。

なんとなく椅子に座ってみた。
誰のかわからないけど、本棚にあった文藝春秋を読んだ。
これまた誰のか知れない動物ヨーチを食べながら。
(勝手に食べてごめんなさい、今度何か補充しておきます。)
ヨーチというのは
硬いビスケットに色のついた砂糖菓子がかけられたお菓子だ。
動物ヨーチは動物のかたちをしたヨーチ。
文藝春秋は就活本の中に不自然にねじ込まれていて
なんだか可笑しくて手にとってしまった。
くたびれてぼよぼよにふくらんでいたので
古いものかと思ったら、さほど前の号でもなかった。
ちょうど、金原ひとみの『蛇にピアス』と綿矢りさの『蹴りたい背中』が
芥川賞を受賞して、それが掲載された号だ。
彼女らへのインタビューや選評も読んだ。
たしかこの号の文藝春秋は、めちゃめちゃ売れて話題になったんだった。
書店に並んだとき
「自分はそんなミーハーではないぞ」、と
つまらない意地を張って買わなかったことを思い出した。
読みたかったくせに。

『蹴りたい背中』だけ、実は読んだことがある。
本屋さんで単行本を全部読んだ。立ち読み。
(とんでもなくめいわくな客だ)
あらためて読んでみると
そのときとはまたちがう感じがあって、おもしろかった。
ちょっと冷めた、というか一歩ひいたところから感じられる
おかしさが丁寧に描かれていると思う。
分かる分かる、と思うのは
私が主人公と似ているわけでもなんでもなくて
著者が誰にでもある感覚を
ひとつひとつだいじにしているからではないだろうか。

寒くなってきたし、
動物ヨーチも全部食べてしまったので、
『蛇にピアス』はまた今度読むことにしてゼミ室をでた。

帰りに本屋さんによった。
ふらふら歩きながら背表紙の並びを目でなぞっていると
気になる本が見つかって、ついつい買ってしまう。
それは行くたびに商品や並びがころころ変わっているからではなくて
行った日によって見方がちがってくる。
変わっているのは私の気分のほう。

買った本メモ。
『檸檬』/梶井基次郎
『1973年のピンボール』/村上春樹
『トッキュー!!?』/小森陽一・久保ミツロウ


まだラムネ菓子の匂いがしている。






2006年2月4日土曜日

その瞬間をつかまえる


今日は数日前に撮った写真を取りに行った。

写真館というのはあまり行く機会がない場所だけど、
いいところだと思う。
好きな場所リストに加えることにした。

写真を撮った日には
スーツを着込んで顔をつくって(さすがに化粧もして)
びしっとして行った。
(肩から上しか写らないけど、
一部だけびしっとしていくのもなんか変なので
足下までちゃんとして出かけた。)

写真家はおじいさんだった。
お店の一階はカウンター、二階が撮影所になっている。
ほそい急な階段が二階へと続いている。
おじいさんが階段をとんとんとのぼって行くのを
下からぽかんと見上げていた。つっ立ったままで。
半分までのぼったあたりでおじいさんは私を振り返って
「こちらへどうぞ」と言った。
ああ。先にのぼって行ったのは
ついてこい、ということだったのか。
どうも私はこういう声以外のことばを受けとるのが苦手だ。

階段があんまり急なのでからだがななめになる。
二階に着いて平らな地面に立つと、
ちょっとバランスがとれなくて変な感じがした。
カメラと椅子が向かいあう小部屋。
私は椅子に座る。
おじいさんはファインダーを覗く。
私は顔にかかった前髪を手で払う。
おじいさんは「じゃあいきますよ」と言う。
私は目を見開く。
おじいさんはシャッターを切る。

その一瞬、空気がかたまったような気がした。
おじいさんが時間を止めたのだ。
フラッシュ、そしてゆるゆると再びながれはじめる時間。

写真はすぐ必要だったのと、
これからも何枚かほしかったので
スピード写真(すぐできるもの)用と
ネガをつくってもらう用と
二回撮ってもらった。

撮れた写真(スピード写真のほう)ができるまで
ストーブの前で足をぶらぶらさせながら待っていた。
壁にはあちこち写真が貼ってあった。
七五三、おりこうそうな男の子。
成人式、すまし顔でななめ立ちの女の子。
かしこまって口元で笑う家族写真。
くちを大きくあけてわらったようにみえる猫。
タイツを履いた脚。脚だけ。おどろくほどの曲線美。
(このモデルは撮影のときどんな顔をしていたんだろう)

それぞれの写真にストーリーを感じながら、
視線を壁から壁へ泳がせていると
ひときわ目をひく写真があった。がつんときた。
目だった。
なまなましくひかる目だ。
魚が網の上にのっている。
その魚の目がこちらを見ている。
目が合ってドキリとした。
そのうるんだ瞳は
私が気づくずいぶん前からこちらを見ていたような気がした。
そういう写真だ。

おじいさんは被写体と自分とのあいだにある時間を
何度も止めてきたのだ。


私の写真ができた。
怒ったような顔をしている(気がする)。
自分はもっとへらへらした顔だと思っていたので、ちょっと意外だった。
でもおじいさんがあのとき時間を止めて
四角い中におさめた、私そのもの。
これが外から見える私なのだと思う。

私はあんな風にシャッターを押すことはできないけど
なにかこの瞬間をつかまえるすべがほしい。
(それが文章であると願っています。信じています。)

写真はできた。
あとは自分を紙の上にうつしださなければ!
履歴書、エントリーシート、がんばります。






2006年2月3日金曜日

ハッピーバースデイ


 Tears make me strong!

と書いてあります。
すみやでCD買ったとき
特典でもらいました。
リストバンドです。
うん、つよくするよ。つよくなるよ。





昨日GOING UNDER GROUNDのニューシングル
『Happy birthday』
を買いました。

 ハッピーバースデイ
 僕たちは何度でも生まれ変われる
 ハッピーバースデイ
 何もかも抱きしめて生まれ変われる


元気がでる!
GOINGの歌はことばがしみいってくるようなのもいいけど
こういうはずむようにことばがぽんぽん入ってくるのもいい!
生まれ変われる!
明日からまたがんばろう!
ココでPVフルで見ることができます。
演奏…かっこいい。
ナカザ(ギターの人)の可愛さにめろめろ。
かっこいいものとかかわいいものには滅法弱いので
見てるだけで思わず顔がゆるんでしまう。
ギターってこんなにもセクシィに弾ける楽器なんだね。
ギタリストってこんなにもキュートなんだね。
めまいめまい。

カップリングの「カーボーイ」もいい。
いきなりあがるサビのメロディが好き。

 僕らが見たことないような景色を走れば
 心も晴れるでしょうもう大丈夫


どこかに行きたくなってしまった。

そうそう。初回盤は映像もみられるんです。
日比谷野外音楽堂でのライヴ映像。
「トワイライト」と「STAND BY ME」。
ぜいたくなシングルだなあ。
パソコンの前に座って見ていたら
その場にいるような感覚になって、思わず涙ぐんでしまった。
ライヴって素晴らしい。
ナカザかわいい。
あーライヴに行きたいなあ!


GOINGのCDは
歌よりも先にGOINGが好きだから買うんだけど、
買ったCDに入ってる歌を聴いていると
歌のほうをどんどん好きになる。
そんで歌が好きだからGOINGをまた好きになる。

自分でも何言ってんのかよくわかんないけど…
あたりまえのことなんだけど
そういうのってないですか、なんかのファンになったときって。
好きな作家でも好きなミュージシャンでも好きな人でも。
好きだから好き、だから好き。さらに好き。

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くるりのアルバム「NIKKI」も買いました。
「Superstar」って歌が
たまらなく好きで
どうしても聴きたくて。

 今誰もがそんな風になって
 忘れたこと思い出せるかな




あと前にほかのアルバム買ったとき
かなりまんぞくだったので、新しいの欲しくなって。
これも買ってよかった。
ぐるぐる聴いています。
カッコいいなあ、くるりって!!

これPVの入ってるDVDついてたんだけど、
Supersrar以外はじめてみた、PV。
これがいいの。
おもしろいのあり、きれいなのあり。
とくに「赤い電車」のは
電車の窓から見える風景がずうっと流れてる、ってので
それだけなんだけど、
かなり好き。
ずうっと流していたいくらい。
電車ってほんとにいいもんですね。






2006年2月2日木曜日

花がひらくみたいに


元気です。
もう二月だね。

今日は雨降りだった。
でも帰り道には星がでていた。
月が冷たく光っているのもみた。
満ちていく三日月の、尖っているのがきれいだった。
写真撮りたかった。
じゃまなものが写りこまないように
自転車をこぎながらい、いい位置をさがしていたけど
シャッターを押せないまま、家に着いてしまった。

憶えているからいいか。

でもあなたにみせられない。
そしていつかは忘れてしまう、私自身も。

そんな風に、いろんなことが、
さらさらと流れていってしまいそうなのがこわい。

だからできるかぎり書き留めておきたい。
ここにもちょこちょこ書こうと思う。

さて、ずいぶん何も書いてないけど
書いてない間にあまりにたくさんのことがありすぎて
なにから話せばいいのか分からない。
とりあえずお茶でも。

こないだ新幹線の中で
『ぐるぐるまわるすべり台』/中村航を読んだ。
クスリ、と笑ってしまうような
出来事、キャラクタ、会話が
重なっていて、並んでいて、
たまらなくキュート。
ビートルズの歌のタイトル「へルター・スケルター」を
「ぐるぐるまわるすべり台」っていうとこなんかほんとかわいい。
helter-skelterにはらせん形滑り台、って意味があるらしいので(しらべた)
たしかにそのとおりなんだけど
「ぐるぐるまわるすべり台」っていう言い方がかわいい。

カップリング「月に吠える」の
「俺はどんどんボケる、だからお前はがんがん突っ込め。」
ってのは分かる!と思った。
そういう空気のときってある。
私にはすごく分かる。

さて。
この小説の中にでてくる白龍珠(ぱいろんじゅ)、というお茶を探している。
(扱ってる店知ってる人いたらおしえて!)
そんでそれを探していたときに
無印でほかのおもしろいお茶を見つけた。
茉莉仙桃っていうお茶。

せっかくなので、
いつかゼミ室でひとりこのお茶をのんだときの写真を。

まるい。
カップにひとつ入れてお湯を注ぐ。









だんだんひらいてくる。
花がひらくみたいに。










P.S.これからしばらく、ここは(日記というよりは)雑記にします。
読んでる人ありがとう。