2005年9月5日月曜日

狩る夏3


ここの園に着いてから気になってたんだけど、
そのあたりではときどき「ぱーん」「ぱーん」となにかの音が響いていた。
鉄砲みたいな音だった。
園の人に聞いてみたら
「カラスを追い払うためにプロパンガスをならしているんですよ」
だって。
関係ないけど、
独特のなまりがキュートだった。


なにかを全力で訴えてる梨。











あ、書いてなかったけど、今回の狩りをナビしてくれたのは
若い(たぶんまだ二十代後半)おねぇさんだった。
きれいな人だった。
そこの園でくだものを育てているらしく、
果物の出来について自慢げだった。
つばの広い帽子に、首にタオルをまいて、気合いの入った運動靴。
巨峰を選んでる姿はしっくりきてたけど、
それでもどこか都会的な雰囲気のある女性。
私は勝手に想像していた。
彼女はもともとここにいたわけじゃなくて、
くだもの園のあととり息子と結婚したとかでやってきたんじゃないか。
ちょっと聞きたかったけど、初対面でさすがにそこまで踏み込めない。
おかあさんもいたし。
でももう二度と会うことはないんだろうと思うと、やっぱり聞けばよかったかな。
私が将来なにをしてるかって考えたときに
くだものを育てている、っていうのは想像もできないことだけど
こういう生活も素敵だよね、と思った。

こういう場所で。










こういう暮らし。














0 件のコメント:

コメントを投稿