2007年1月28日日曜日

土曜日の印象


家にいた。捨てまくった。
私の部屋の中には、捨てるものと迷っているものと捨てないものとある。
その捨てるものと迷っているもの、のあいだのラインがとりはらわれた。
迷ったら捨てる、とビニール袋片手にせまい部屋の中を歩きまわった。
捨てるものは際限なく出てきた。
目についたものから大丈夫かというくらいに、どんどん袋に入れていった。
服も大量に捨てた。
着ようと思えば着るけど、なくて困るもんでもない、
それくらいの服がたくさんあった。

家がすっきりした。
捨てすぎたかな、とも思ったけど
今のところ生活に支障をきたしていないので
全部いらないものだったんだと思う。

まだ捨てるものがありそうだ…。(捨てる快感にめざめた私)

『タンノイのエジンバラ』/長嶋有を読んだ。
なにかの雑誌で読んだ『ファットスプレッド』がおもしろくて
(小沢健二が出てきたのにもテンションがあがった)
ほかにも読みたいなあと思っていた長嶋有の小説。
『ジャージの二人』がいいっていうのをきいたので
さがして本屋さんに行ったら
見つからなかったのでこっちを買って帰った。
おおあたりだった。これはおもしろい!

『タンノイのエジンバラ』は短編集で
「タンノイのエジンバラ」「夜のあぐら」
「バルセロナの印象」「三十歳」が収録されている。
ぜんぶの話、ちがうひとが書いてるみたいだ…。
生きてるみたい。ほんとにいるみたい。
(おおげさじゃなく)あ、そうだ、これ小説だった、と戻ってきてまたびっくりする感じ。
「夜のあぐら」も「三十歳」も女性が書いたとしか思えないんだけど。
すごすぎる。
どれもいいけど「バルセロナの印象」が好きだな。
人も風景も生き生きしてて、すっごい気持ちがいい。

解説にも書いてあったけど
小説の中には固有名詞がたくさん出てくる。
それが何を指すのかよく知ってるものも知らないものもあるんだけど
なんか分かるんだよなあ、すっとなじんでくるというか…。
ものにつけられた名前ってすごい!


関連リンク:
長嶋有公式サイト
続・あんた最高だ!






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