2007年1月24日水曜日

外れる水曜日


朝からゼミ。
予定を確認して、あとはすこし話をして
学食でごはんを食べた。
卒論のファイルをつくった。
(印刷した表紙をファイルにのりづけしただけだけど。)

家で『アンダー・マイ・サム』/伊藤たかみを読んだ。
17歳って…私は何してたかなあ。どんなこと考えてたかな。
学校がきらいで
ちゃんとできなくて
まわりとちがう人になりたくて
ちがうんだって信じたくて
でもやっぱり普通なのであって
卒業すれば
いまいる場所を離れれば
この町を出れば
なにか変われると思い込んでいた
そんな17歳だった気がする。

僕はこれ以上、とても十七歳でいられない。
色んなものが煙のように消えたこの季節から、
一刻も早く別れをつげたいと思った。
十七歳であることを憎んだ。
(帯より)

私の毎日は平凡で
この小説の主人公みたいに
特殊な体験もしなかったし
すごい出来事もなかったけど
でも気持ちはなんとなく分かった。
なつかしいとすら思った。
それだけじゃなくて
もう17歳じゃない今でも、似たような気持ちをもっている。

‘自分自身から外れる’というのがおもしろかった。
この小説のとはたぶんちがうけど、私にも似たような経験がある。
それは超常現象的なものではなくて普通のことだった。
ショックなことがあると(たとえば誰かに怒られているときや責められているとき)
自分の本体が自分を外側からぽかーんと眺めているような感覚におちいる。
実際に自分の姿がみえるのだから、感覚と呼ぶのもへんかな。

そういうのとは違っていても
‘外れる’
っていうのは分かるな。17歳ってそういうときだ。たぶん。
社会とつながっている自分と自分の本体とにズレが生じるというか。
自分が自分の本体に追いつかなくなるのかな。
自分の本体が自分に追いつかなくなるのかな。
どっちなんだか分からないけど。
(すすもうとする方向によって違うか。)






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