2006年8月29日火曜日

社会をのぞく水曜日


新聞店のバイト。
事務所はいつも忙しくしている。
私はパソコンに向かってひたすら入力しているだけなので
自分の作業としては、なにも影響はない。
だけど毎日まわりでいろんなことが起こる。それをいつも見ている。

向かいの席のおねえさんの電話応対は、完璧だと思う。
「ありがとうございます、○○新聞店の○○です」。
はっとするようなきれいな声、あいづちの打ち方、
聞き取りやすい話のリズム、分かりやすい言葉の選び方、心のこもった対応…。
天才的だ。
近くで見て聞いていても隙がない。

世の中には心ない人もいる。
そんな人にも穏やかに笑顔で対応。
こっちの仕事がおさまったと思ったら、またこっちで何かが起きる。
電話は鳴り止まない。窓口にはまた人がくる。
つぎからつぎに仕事が増える。
社員の人たちはみんな、めちゃめちゃ忙しくしているのに
さく、さく、ときりかえ
バイトの私にも「おつかれさま」と笑顔を向けてくれる。
すごいな…尊敬するとともに不安。
私もこんなふうに社会にでて、ちゃんとやっていけるのかな。

ここの社長さんが社員の人ひとりひとりを大事にしている、ということはよく分かる。
アクシデントが起きたときなんかに、横目で見ながら感じていた。
シュウカツ中は、「はやく決まりたい」とばかり思っていたけれど
会社が社員として誰か採用するということは
人ひとり背負うということなんだ、いうことを
ここにいて(当たり前ながら)改めて知った。


帰宅。適当にごはんを作る。
ハチクロアニメ3〜6巻をイッキに見る。
野宮さん登場の回をむかえてうれしくなる。あんな人いないだろうか。
アニメはアニメですごくいいね、ハチクロ。
また漫画を読み返したくなった。
せつない。山田さんの思いに気持ちを重ねる。
「本当は答えは3つあったんだ
でも 2つしかないと思っていたほうが 道は開けるから
3つめの答えを僕は 口に しない」

報われない恋をしているとき。
あきらめるか、努力するか、の2つしかできない。
でも、ほんとうは選択肢がもうひとつある。
それはたぶんあきらめもせず、努力もしない、…「そのまま」でいること。
私はその3つめの状態のまま、もうずっと、抜け出せていない気がする。
もうこんなのは恋とは呼べない。


夜、深まる。
静岡でのバイト(広報誌の編集委員)のちょっとした作業をする。
ほかの人のつくったインタビュー文を字数にあわせて削る。
ただそれだけなのに、かなり悩む。
元の原稿がうますぎて感心するばかり。
どれもおもしろくて削れないよ!
こんなふうに相手が素直に語れる空気とはどんなものだったのか。
見てみたかった。
(今回、私は都合がつかず一件も取材に行けなかった。)
私も聞きたい書きたい!






0 件のコメント:

コメントを投稿