2006年8月22日火曜日

あらわれる土曜日


佐鳴湖の花火大会に行った。
散る、にじむ、焦がす、こぼれる、
溶ける、燃える、ひろがる、
浮かびあがる、はじける…。

花火ってどうしてこう
みるたびに
ちがったふうにみえるんだろう。

この日は
あらわれる
という感じだった。

あらわれる。
現れる。
湖の上に
あらわれたひかり。

あのひとは
気がつけばそこにいて
消えないで、と祈る頃には
もういなくなっている。


洗われる。
この花火大会開催には、
水質の悪くなった佐鳴湖に市民の目を向けさせる狙いがあるらしい。
少なくとも花火が照らした一瞬だけは、湖がうつくしく見えた。
さらなる佐鳴湖浄化を祈ってます。

ほんのちょっと前まで
虫の声が
そこらじゅうで響いていたのに
(その音は
空気と同化したみたいになって
湖畔の景色にはりついていた。)
花火があがりはじめると
急に聴こえなくなった。

虫たちも燃える夜空に息をのむ

5・7・5。
いっしょに行った子が「ここで一句」とふってきたのに
何も言えなかったのでここで。
しかしうまくもなんともないな。そのまんま。

花火がはじまるまで、
「どこでみようか」って
湖のまわりを歩いていた。

突然あたりがふぁっ、と明るくなった。
振り向いてみあげた空が
大きな花火でいっぱいになっていた。




降りかかってきそうなほどの大きさだった。
「でか」「ちかいなー」
思わず声がでた。

花火があがりはじめてからも軽口を叩いてばかりいたけれど
途中で「すげぇ」「・・・すげぇ」としか言わなくなって、ちょっと黙ってしまった。

どおんどおんと胸を打つ。消えていく。
焼きつけ、焼きつけ、わすれないように。
最近そんなことばかり思う。どうかわすれないように。


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この日のこと。
家でぼんやり過ごしていると
友達に「今日佐鳴湖で花火大会がある」とおしえてもらったので行くことにする。
(めちゃめちゃ行きたかったから半ば強引に誘う。
私に花火の話題をふるとこういうことになる。)
雑誌で調べると人出予想は2万人、とのこと。(驚き)
人の多さになんかひるまない。
2万分の2、になることにする。
さわやかでごはんを食べた。(おとなの女はおにぎりハンバーグ)
チャリで佐鳴湖。
よく見える場所をもとめて、コウキシンのむかうまま歩きまわる。
草むらに入っていったり、不良の中学生たちに声かけられたり、
カップルが浴衣だったり、家族連れがにぎやかだったり、
カメラマンがカメラセットしていたり、・・・。
そんなみずうみの夕暮れをくぐりぬけて、花火の時間になる。
花火をみる。
坂をのぼる。心臓破りのおかめ坂。
バッティングセンターに行った。100キロを打つ。
ずっと行きたかったの、バッティング。
はじめてだったけどかなりマジになった。
あたった!






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