雨に負けて出かけられずにいる。
負けているのは、雨にだけではないような気もする。
○
いま飲酒している。そう、いま。
今日はのもう、と急に思い立ったので。
凛として時雨のCDをキンキンかけながら
台所に立ってキュウリを切りながら鶏肉を焼きながら
豆腐をパッケージから取り出しながら
缶チューハイをのみながら夜を更かす。
わたしはお酒をのむのが好きだ。
「趣味」の欄に「飲酒」「アルコール摂取」と書き加えてもいい。
お酒自体が好きだ。おいしいときおいしいものはとことんおいしい。
酔っぱらってあたまがふにゃふにゃするのもいい。
それにお酒をのんでいるひとが好き。
酔っぱらっているひとがとくに好き。
そしてこれはまだ誰にも言ったことがないんだけれど
のみかいなんかの途中でお手洗いに立ったときに
鏡にうつる、自分の顔色がわりと好きだ。なんか異常にしろいのが。
でも、わたしは普段ひとりではほとんどのまない。
○
あるとき。
いっしょにのんでいたひとが家で夜よくひとりでのんでる、と話していた。
「眠れなくなっちゃいませんか」と訊くと
「それがいいんじゃん」と返ってきた。
「だって朝が来るの、いやじゃない?」って。
仕事ができて頭も良くて、顔もいい(これは余計か)。
わたしのほしいものをすべて持っているようなそのひとも
そんなことを思うんだな、と意外だった。
眠ろうが眠るまいが、朝は来る。
それでもお酒をのみ、誰にも知られずにそっと夜のふちにしがみついている
そのひとのことを思う。
わたしはどういうわけかその話を聞いたそのとき
そのひとを抱きしめたくなった。なんか、無性に。
だけどわたしはそれができなかった。
だから、そのひとと同じように家でひとりでお酒をのんでみることにした。
○
大学生だったとき、お酒をのんでばかりいた。
とにかくいっぱいのんだ。思い出せないくらいたくさん失敗した。
それで分かったのが、
自分のからだは比較的アルコールに強いのではないか、ということ。
あたまはどうか知らないけど。
就職してから知り合ったひとで、おそろしくお酒につよい女性がいる。
バーボンやら焼酎、日本酒やらをつぎつぎにのんでいるのを見たことがある。
そのひとは「強いお酒じゃないときかないの」とおおまじめに言っていた。
わたしもこのままお酒をのみ続けるていると
そういうことになるのかもしれない、と少し心配にもなる。
返信削除>********さん
やや、なんと、3時って!!すごいですね!
おとななのに冒険野郎ってすてきです。
お互いおいしいお酒をのみましょう。
たのしい飲み会をきわめましょう。
またそちらへあそびに行くこともあると思いますので
いっしょにのんでいただけたらうれしいです。是非!