2005年12月7日水曜日

吸収する日曜日


朝からスーツ着てはりきって新幹線。
友達といっしょにマスコミ関係の就職フォーラムに行ってきた。

東京駅に着いてから、新宿へ。
とりあえず昼ごはん。せっかくなのでオシャレっぽいお店に入ってみる。
店員さんが「いらっしゃいませボンジョルノ」と言っていた。
ボンジョルノ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それからいよいよフォーラムへ。
行くまでの道で、同じようにスーツを着込んだ人たちを何人も見かける。
就職活動中の人たちだぜったい。
(ってわかるのはなんでだろう。スーツの種類?雰囲気?)
話が聞こえてきた。やばい、なんか言ってることがはやい。
OB訪問まわっててさ、とか(まわってる!!??そんなに?)
あのセミナーさ、とか(もうそんな行ってるのか)
聞きながら、ああすごいなまけとられんなと思った。
このことを友達に「あせってしまう」と言ったら
「気にしすぎるのもよくないよ」「いいシゲキじゃん」と言われた。そうか。

フォーラムのプログラムは
■内定者の方の就活体験を聞く。
■新聞・広告・出版・印刷・テレビの現役社員の方々によるパネルディスカッション。
(報道・ジャーナリズムという仕事、
制作・編集の仕事、
エンタテイメントと営業の仕事)
■マスコミ受験にあたって
というものだった。

すごい充実した時間だった。東京まで行ってよかった。
メモしたことは本当にたくさんある。その中から、ちょっと抜粋。

【就活について】
たいせつなこと…理論武装。
(自分の経験に則して)
?自分がどうしてこの業界のこの会社を受けるのか論理的に考えておく
?自分が会社に入ったときなにをしたいか
相手を知る!・・・相手のことがわかっていると親近感がわく。

「この会社合うなあ」という感覚を大事にする。
この会社だったんだな、と思うときがくる。
いろんな人に会ってできるだけ話を聞く。

情熱⇒積極性⇒成長。
情熱から生まれる積極性。
就活は自分自身を高める通過点。
相手に情熱を伝えるために努力をする。
いかに最後までもっていくか。

【記者について】
・報道というのはどろくさい仕事。
・いいのかなあと考えているうちに毎日はすすむ。
 大切なのは「こっちにすすみたい」と思うだけ。
・記者=人と会う仕事…人に会って何かをききだす能力がいる。
・自分がわからないことを自分で調べる。
・「記者」という肩書きは人に会いやすくなるいいツール。
 会える人が増える。
・自分自身の好奇心を自分自身で埋めることができる。
・「死」にかかわる取材はつらい。→「でもやらなきゃならない」という気持ち。
 ・・・何を書かなきゃいけないか。
・社会人になると時間がなくなる。
 学生のうちにいろんなところをみる!
 本を読んだり映画をみたり好きなことをしよう。
 ・・・なんでもタメになる→自信をもってのぞめる
・記者の仕事:「今」という時代に何が起きているか。
         人と会って話を聞き出すこと。

【編集の仕事】
・会社によって‘編集者’はちがうけど、でも必ず‘企画’は考える。
・じぶんの考えていることをひとつのまとまりとしてだせる。
・失敗した前のことは忘れる。嫌なことは忘れて次にいく。
・個人でかなりの部分をできる数少ない職業。
・企画がいちばん大事(その企画、はあたまの中にしかない)
・いちばんだいじなのは好奇心。専門家にならない。
 →《好奇心あふれた素人》でなければならない。
   日本語が読めて本が好きであればいい。
・企画することに対して気をつけていること:「たくさんあそぶ」
・編集者の一日の仕事:こんなにいそがしいか、と思った。
 忙しくもできるし暇にもできる、キリがない
 なんとなく生活が仕事にむすびついている
 ・・・でもたのしいからいい!

【エンターテイメントと営業の仕事】
・日本中に自分の仕事が影響してるという実感
・広告・・・自分ひとりでは何もできない。人と人とのつながりが大切
・粘り強く、柔軟に、真面目に
・「読む」ことは考えること
 これからいくらでも吸収できる
・へんにまるまらないでそれぞれ持っている個性を

何人かの方がアドバイスとしてやっておいたほうがいいことに
「新聞を読むこと」をあげていた。

本を何冊か買った。
(会場割引みたいなので安くなっていた。こういうチャンスはできるだけ活用したい)
マスコミ就職読本の新聞・出版編と広告・エンターテイメント編。
あと創出版からでてる『創』という雑誌を2冊。
出版社の研究の号と、マンガのことが書いてある号。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
友達とバイバイ。
そのあとは地下鉄で池袋まで。
とっておいたホテルに行く。

かなりよかった。
今まで行ったビジネスホテルの中でも、よかった。
ほかのところに同じ会社のホテルがあってもまた泊まりたいなってくらい。
(ネットの宿サイトで予約したせいもあるけど)すごく安いし。
どうしてこれでうまくいってるんだろうなあ。
スーパーCityホテル池袋
アメニティも充実してて(レディース専用の階をとってくれた)、
受付けはあるけど支払いは自販機だし、
カードキーでホテル自体のドア開けられるから門限がないし、
ロビー近くのパソコン使えたし(なんとプリンタも)、
私的には言うことなしだった。快適なステイ。
部屋もほどよくせまくて、余計なものがない感じがした。
なんでこの料金でこのサービスができるんだろうって思ってたら
(ホテルの経営に興味があるというよりは、自然にわいた疑問)
受付けに、このホテルについても書かれてる本が置いてあった。
「『上質サービス企業』8人のリーダーに聞く」というもの。
やっぱ気にしてる人は多いんだと思った。
この本、だれか持っていないだろうか。(そんなピ
ンポイントでいないと思うけど)

夜はちょっとフラフラ。
スーツで。(だってそれしか持って行ってない…)
夜がぎらぎらしてるなと思った。
夜ごはんはテキトーにデニーズで食べた。
ホテルまでの道がわからなくなったらイタいし。
(私はものすごく迷子になりやすい)
知らない土地は少しこわいな。
でももうすこしフラフラしてもよかったかも。
イケブクロウに会いたかった。
デニーズでコーラのみながら、『100回泣くこと』/中村航を読んだ。
泣いてしまった。
ひとりで。スーツで。池袋で。デニーズで。
ちょうどタイミング悪く店員さんが「コーラのおかわりいかがですか?」と言ってきた。
気まずいので下をむいてうなずいた。

読んだ直後に、ホテルに帰ってミクシィにちらっとそのことを書いていた。ちょっと転用。
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
すごくいい。もうほんといい。
読みはじめたらまわりの音が耳に入らなくなった。
読み終えたとき、 自分が今どこにいるのか一瞬わからなくなって
本を閉じて鞄にしまって、コーラをのみ干して 、
やっと「あ、東京だ」と気を取り戻した。
そうだ明日は護国寺に行くのだ。
お会計を済まして外にでてから
外に並ぶチャリの中から自分のを探した。
あれ? いかんいかんいかん…
ここはどこだ? 東京だ!
なんだか動転?動揺?…感動しているらしかった。
\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
イチオシ。『100回泣くこと』/中村航
染み入ってくる。
小説が小説だけにとどまらない。
私の頭の中のもうひとつ上のエリアに入ってくる。
生きることって?死ぬことって?
物語はもちろん、
とくにそれに添えられた第一章と第二章のあいだにあった挿話が、
こころに強くのこっている。

オビに書いてあったことを載せておきます。
興味があったら読んでみてくださいゼヒ。

「風が吹いて、愛が残った。」

「交際3年。求婚済み。年の差なし。
ここが世界の頂点だと思っていた。
こんな生活がずっと続くんだと思っていた---。」

「彼女のためにできること、それだけを抱きしめること。」

「精緻にしてキュート。清冽で伸びやか。
いま最注目、野間新人賞作家が放つ恋愛長編」

たまらなくキュート、でもせつないかなしい。
だけど前向きないいお話です。






0 件のコメント:

コメントを投稿