2005年12月2日金曜日

運命の日曜日


部屋の大そうじ。
(なんでこうすぐに散らかってしまうんだろう)

思い切ってケムリ(殺虫剤)を焚いたりだとか。
そのせいでちょっと外にでていたりだとか。
おそるおそる家に帰ってきて、窓開けて換気扇まわしてエアコンかけて
ケムリを逃がしたりだとか。
落ち着いてからモノの大移動をしたりだとか。
(うちはモノが少ないと言われるし、自分でもそう思っていたけれど、
こまごまとしたものがめちゃめちゃ多くてけっこうたいへんだった。)
使っていなかった掃除洗剤たちを使ってゴシゴシやってみたりだとか。

で。最後の詰めをやらずに本を読み始めてしまう。
(これだからいつも完璧に片づかないでずるずると微妙に散らかったままなんだよばか)


『リレキショ』/中村航
「大切なのは意志と勇気。それだけでね、大抵のことは上手くいくのよ」
すごく好き。
好きになった。
ほんとに。
キュートなセカイ。
生きてるのね。もう。あたまの中で鮮やかなセカイがくるくるまわるのね。
読んだ後すごいしあわせな気持ち。
フシギで、あまくて、たのしくて、
なんだかわからないんだけどめちゃめちゃうれしい気持ち。
私はおいしいものを食べると口の両端がいたくなるんだけど、
それに似た感覚。この小説はおいしい。
ああこれ好きだ。
と、思ったと同時になんで今まで読まなかったんだろうと
自分の鈍いアンテナや
この本を置いてなかった近所の本屋さんや
・・・もうとにかくいろんなもんが憎くなった。恨めしや。
でも読めたんだからいいや。よかった。結果オーライ。
読んだきっかけは
好きなバンドGOING UNDER GROUNDのメンバ、丈さんがあとがきを書いているらしい、
そして表紙のイラストは宮尾和孝さんが描いているらしい、
あとちょっと気になる河出書房からの発行らしい、
奇跡的に谷島屋で発見した、ということ。
読んでびっくり。こんな好きなのに出会えるとは!
「ここいいなあ」って「ここすき」って何度も読み返している。
感想…っていうか好きとしか言えないんだけど。
これはみんなにも読んでほしいなあ。






0 件のコメント:

コメントを投稿