2005年12月7日水曜日

夢に触れる月曜日


東京のビジネスホテルで目覚める。
予定が昼からだったので、ゆっくりと朝を過ごす。
スーツに着替えて、まだ時間があったので池袋を散策。

地下鉄に乗って移動。
某出版社のセミナーに行った。
着いてから、会社の前で写真を撮った。そういう気分。
近くのマックで早めの昼食。
窓からその会社を見ていた(張り込み?)
出入りしている人を見ながら
「ああ、いいなあ素敵だなあ」と夢がふくらむ。

近くのお寺に参った。
色づいた葉っぱは
だいぶ濃くなっていた。
もう季節はすっかり冬だ。
なにかの行事が行われていたらしく、
お経を読む声が響いていた。







おみくじをひいた。
だいきちキター!
うれしい。
神様からのアドバイス、
心に刻みます。








いよいよセミナー。
スーツ姿の人がたくさんいた。なんだかみんなすごそうに見えた。ど緊張。
でも人事の方たちに、やさしく案内していただいて、少しリラックスできた。
待っている間に雑誌や書籍を見ていてもいい、とのことだったので
いろいろ見てまわった。
緊張を抑える程度にぱらぱらめくるつもりが、フツーに読んでしまった。
好きな作家さんのインタビューとかコラムとかあったから。
あと「あ、これほしい」と思う書籍もあった。
帰りに本屋さんでチェックだな、と思った。
すぐに時間になった。

セミナーの内容は講演と質疑応答、課題(体感ワーク)というものだった。

?講演では自分が読んでいる文芸誌をつくってる方のお話が聞けて、
感激してしまった。すごい!
好きな作家さんの名前が出てきたりもした。すごい!
おもしろかった。
‘編集者’の詳しいお仕事内容を話していただいた。
編集者として何が大事か。
・本人の教養…どんな本を読んできたか、どんな本を読んでいるか
・教養から生まれてくる社会観、人間観(世界がどう動いているか)
・(作家の方は人間に対するすごい観察力がある)
 そういう人とどうつき合っていくか、どう誠意を持ってやっていくか
・世の中に対して何をながしたいか
・何のために編集をやるか
※文芸にいきたいなら評論を読まないとだめ。
 評論しなければ文芸はだめになる。
・いいかげんさとまじめさ…両方必要。
・あたらしいものにチャレンジする。

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志望理由で「私は本が好きだから…」という人がいるけど
好きなら読んでればいい。
編集者になることは読者であることとはちがう。次元のちがう話。
何をやりたいのか。
それを通して世の中に何を訴えたいのか。
ジャーナリズムの視点が必要。
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というお話がもっとも印象にのこった。
本が好き、というのはとてもだいじなことだけど、
それだけではだめなんだ。
好きを超えるなにかが必要なんだ、というのを感じた。

あと余談だけど。
まわりを見ていてちょっと気づいたのはメモ用の下じき(紙をはさめるやつ)を
持っている人が多いってこと。あれは便利かも。

?質疑応答では文芸、コミック誌、校閲の方のお話を聞いた。
ほんとうに幸運な回に当選したものだ。
3部屋あって時間内に行きたい部屋にまわる制だったけど
もう全部に全部の時間いたかった。

校閲のお仕事がどんなものなのか興味があったので、聞けてよかった。
クールな批評者。一番目の読者。
出版社に対する読者の信頼を保つ、
出版物のクオリティ(品質、信頼性)を保つためのフォロー。
実際どんなお仕事なのかもわかった。
ネットとか本とかでお仕事紹介をみるのもいいけど、
やっぱ人に直接会って話を聞くとめちゃくちゃわかると思った。
足をうごかすのは大事だなあ。


それと文芸の部屋で、活字ばなれについて
「文字を読める人はいるんだから、編集者としてはいい本をつくるしかない。」
という話を聞いた。たしかに。

「1日3人くらい人に会え(1人ははじめての人)」というのを
ほかの編集者に対して言う、というのも聞いた。
教養を身につけるのは一朝一夕にできることではないけど、
これならすぐできそうだ。挑戦してみることにする。

?課題は文芸のところで受けた。むつかしかった。
これを読んで書いてください形式で、
読み物と回答用紙とがホッチキスで綴じられていた。
で。ここで貪欲にもその読み物を帰ってから、もう一度読みたいと思った春昆布。
ホッチキスをはずして鞄の中にしまって
回答用紙だけを提出したところ。。。
「全部出してください。内容は出典からさがしてください」と注意されてしまった。
失敗!
確かめずに軽はずみな行動をとってしまった…。
今度からはちゃんと確認をとってからやろう。


新幹線に乗って浜松へ帰る。
東京駅でちょっと道に迷う。
(友達に言ったらびっくりされたけど、本当に迷った)
ゼミ室のおみやげに、ごまたまご。
新幹線の中では、前日に買った本(略してマス読)を読んで
闘志を燃やしていた。メラメラ。
やっぱりあきらめきれんよ。






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