2005年8月16日火曜日

木曜日の読書録


姉といっしょに自転車で近所まで。
サティ(スーパーマーケット)とか。
ベンチに座ってソフトクリームを食べていたら
おっさんに話しかけられた。
人差し指と親指の爪だけ異様に伸ばしているのが、気持ち悪かった。
わけわからん話をたくさんされる。
馬がどーのこーの。選挙がどーのこーの。
あの人の秘書と知り合いでね。
わたしはたくさん団体を持っていてね。
「日本人はね、挨拶ができないんですよ」
はぁ。
ソフトクリームを食べ終わったのでそろそろ行こうかと思っていたら
おっさんは勝手に「あ、知り合いが…」と言って手をあげて去っていった。
いったいなんだったんだ。


ここのところ、高校野球、ふらふらする、本を読む。。。
というぜいたくな時間を過ごしている。
いつ読んだかとかわからなくなっているので
最近読んだ本をまとめて書いておく。
感想とか短いけど、どれもよかったから書いているのです。
おすすめリスト。
『パン屋再襲撃』/村上春樹
おもしろかった。
やっぱりハズレがない。
ただ安心できるっていう種類の「ハズレがない」じゃなくて
全部ぶっとんでて大好き。予想以上!
それにしてもワタナベ・ノボルって誰だ?
これは短編集なんだけど、
4つ目の「ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・
ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界」っていうのが笑えた。
こういう風に日記をつけてみたいものです。
『へらへらぼっちゃん』/町田康
エッセー集(らしい)。とにかく衝撃的。
文体?リズム?世界?
とにかくめちゃくちゃなのです。
これを読み終わったあと急いで本屋さんに行って
町田康のほかの本を買ったわけだけども。
すぐにミクシィの町田康コミュニティに登録したのだけども。
気になりまくりです。
『西の善き魔女? 秘密の花園』/萩原規子
『西の善き魔女? 薔薇の名前』/萩原規子
2冊とも友達に借りました。
どんどんすすむ。すーっとファンタジー!
ファンタジーって素敵。
『蛍・納屋を焼く・その他の短編』/村上春樹
短編集。これもまたおもしろい。
ほんとにおもしろい。
村上春樹の小説にはたくさんの「僕」がでてくるわけだけれど
私はいつもこんな人がいたらたぶん好きになるだろうな、と思っている。
『ハリーポッターとアズカバンの囚人』/J.K.ローリング
友達からの借り物。
するする読める!
普段ハードカバーの本読まないから、
そのごつさに少しびびってんだけど読み出したら止まらなくて
眠れないしあわせな夜を過ごした。
映画も好きやけど、原作もおもしろいんだなー。
『使いみちのない風景』/村上春樹・文 稲越功一・写真
‘使いみちのない風景’というものを、私もよく感じる。
旅にでる理由?
私もまた‘使いみちのない風景’を探しているんだと思う。
人生においてもっとも素晴らしいものは、過ぎ去って、
もう二度と戻ってくることのないものなのだから。
」(抜粋)

ところで写真と文がいっしょになっている
こういうのを自分でもかきたいと、無謀にもたくらんでいる。
『きれぎれ』/町田康
小説。ものすごい。これがものすごいのです。
リズムがちがう。呼吸がちがう。ことばがちがう。世界がちがう。
なんだこれはなんだこれはと全身がぶるぶるする世界です。
笑えました。
読者なのに、現実と想像のサカイが分からなくなる。
ああこれはやばいぞ。うらー。うらー。
『村上ラヂオ』/村上春樹・文 大橋歩・画
雑誌ananに連載していたエッセイなんだって。
ますます好きになった。
村上春樹のような生活をしたいと思った。
音楽を聴いてみよう。ジョギングをしてみよう。映画を観てみよう。
料理をしてみよう。いろんなところに行こう。本を読もう。
おいしいものを食べよう。どうでもいいことにこだわってみよう。
マッキントッシュに変えよう。…あ、最後のはナシで。
『供花』/町田康
詩集。
ほとんど意味がわからないんだけどなんか気になる感じ。
いや、ものすごい気になる。
全部やばくて選べんけど、ひとつ。

思い出をここに捨てて
茶ァ飲みに行けへん?

おまえの女を何とかごまかして
茶ァ飲みに行けへん?

雨の中を歩きまわって
茶ァ飲みに行けへん?

おまえの信仰の誤っている
ラインをすべて了解して
茶ァ飲みに行けへん?
(「茶ァ飲みに行けへん?」)

ね?気になるでしょ。


あと読んだというより見た、とか眺めたとかいうほうがいいと思うんだけど
『糠星 星物語ポストカード』/林 完次
『宙(そら)の名前』の写真家さんです。
(あの、ドラマの白線流しにでてきた写真集!)
きれいな写真を見ていると気持ちがいい。ああ星がみたい。






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