小田原に大学のときの後輩があそびにきてくれた。
都内からはるばるよく来たね。
元気なしっかりものガール。
その子とはバイト先が同じで仲良くなったのだった。
バイト帰りに扇屋、とかなつかしい。
その当時、おひとりさまサークル「OLG」っていう
どうしようもない集まりをやって
ラブとか妄想とか語るのがたのしかった。
その日は仕事が終わってから駅で待ち合わせて
ふたりでラーメン食べて
コンビニでお酒とかお菓子とか買い込んで帰って
わたしのアパートの部屋で学生時代と変わらないノリでだらだらしゃべった。
わたしは友達に仕事の具体的な話をすることはあまりないけど
後輩が「すごいね」「それめっちゃたいへんなんじゃないの」なんて
おもしろがってきいてくれるので、いろいろ話してしまった。
あいかわらず関心の高いのはラブの話で、
(今でもそうやって、ばかみたいな身のない話ができるっていいなあ)
あれやこれや、笑いながらお酒をのんだ。
お互い疲れていて、あんまり遅くまでは起きていられなかったけど。
○
翌日、もうひとりの先輩と合流した。
夏を連れてきてくれそうなサワヤカ男子。
待ち合わせの改札前でその姿を遠くに見つけて、
まず出たことばは「わかい!」。
ふしぎなことに数年たった今、よりいっそう若さに磨きがかかっていた。
その先輩とも同じバイト先だったのだけれど
初めて会ったとき「1年生です」と言われて
ああそうかあ、新入生かあ、と思っていたら
学部じゃなくて院のほうの1年生だった!先輩やないか!
ということがあった。ずるい。
しかもその中身は超できる超たよれるおにいさん。ずるい。
先輩の目はそれがあたりまえのように世界に向いていて、
話していてワクワクした。
めいいっぱい仕事して勉強して、たのしそうにしている。
24時間フルに活用しているかのような印象。
だれか時間があまっていたら先輩にあげてくれ!とも思った。
さらにものすごいハッピーな報告もあって
「ほんとですか!!!」「すごいですね!!!」
わたしの少し低いくぐもった声が一瞬、すごいクリアになったりした。
エクスクラメーションマークの嵐。
うらやましかった。
「先輩って今いくつでしたっけ?」
「あと2年でわたし、そこまでなれるかな」とつぶやいていたら
「俺は俺だし、はるちゃんははるちゃんだよ」とやさしく言われた。
だれかに刺激を受けるのは大事だけれど、
その線引きは必要だなと思った。
わたしはわたしだ。
○
シャレヨコでひるごはん食べて
びっくりするくらい晴れた小田原城に行って
新幹線口のスタバでおしゃべりした。
数年前は小田原城で3人並んで記念写真を撮るだなんて、
少しも想像がつかなかったなあ。
3人ともそれぞれの仕事があり、生活がある。
会うひとも見るものも聞くものもさわるものも、
当然、考えていることもちがう。
あの頃は近くにいたからそんなに感じなかったけど
はなれた今、それがはっきりとしたかたちであらわれている。
わたしたちは、ちがう、のだった。
すてきじゃないか、と思った。
また会いましょう。
返信削除えー!!すごくたのしそう★
みんな元気そうですね♪〃
学生時代と生活スタイルは変わっても、同じバイトをしてたことは変わらないから、ひょんなことでみんなとすぐ会えそうな気がして仕方ないんだわたし
(*´艸`)
返信削除>ァキ☆+゜ちゃん
たのしかったよ!
ふたりとも超元気でキラキラしてたよ。
アキちゃんとも超会いたいー!!!
その感覚!分かる!わたしもそう思ってんだ。
何年たっても、なんかあのときと同じ感じで
しゃべれるような気がしてるよ。
ひょんなことで会いたいね。