2010年4月11日日曜日

美容師に恋をする6


振り返るのが遅すぎて、
前回美容室に行ったことを書いていないうちに
もう1回行ってしまった。
あの、町田の美容室。
参考:美容師に恋をする


2月のはじめだった。まちに雪が残る木曜日。
髪をまっすぐのばして、ピンクっぽい茶色に染めてもらった。

美容師さんはいつもぬかりないのだけれど
この日、わたしの髪につける液をまちがえたのか
(どの段階の液なのかはよく分からない)、
一度つけてすぐにシャンプー台で流したものがあった。
「ほんとごめんなさい」「でもまったく問題ないです」と言いながら
髪の束を手でさわってみて「うん、大丈夫」とひとりごと、
「かんぺきです」と笑顔。かんぺき。

縮毛矯正は何時間もかかる。
美容師さんとはいつものように漫画や映画の話をしていた。
「こんな話が合うなんて僕うれしいですよ」
なんてニコニコしながら言われてうれしかったけど、
お互いによかったものを紹介しあっているだけで
趣味はまったく一致していない。
「あれよかったですよ」と言うと
「それってどんな話なんですか」ときかれるので
こうでこうで、と説明する。
言いながら、そうだったっけな、と考える。
わたしの中を通ってべつの話になってしまったものも
いくつかはあったんじゃないかな。
何かのあらすじをひとに紹介することってあんまりないけど
自分も好きなものを振り返れて、おいしい。

美容師さんはあいかわらずいそがしいみたいだ。
12月は1日も休んでいない、という話にはびっくりした。
「自主的にやろうと思って」その体勢にのぞんだらしい。
そんなにがんばれちゃうのって何でなんですか?
なんてきいてみたら
「毎朝セブンイレブンでスイスロールを買って食べてたんですよ」
と、即答された。いや、そういうことじゃなくて。
「あれおいしいんですよ。食べたことあります?」。
元気のもとはスイスロール。すてきなひとだと思った。

それとマルタイの棒ラーメン、の話で盛り上がった。
「知ってるんですか?まさかここでそんな話ができるとは」。
美容師さんびっくりしてたけど、そりゃ知っとるよ、
福岡出身やもん。わたしも好きっちゃマルタイ。

それにしてもクールな外見のこのひとが
早朝のコンビニでスイスロールを持ってレジに向かったり
家で棒ラーメンを茹でたりしている。
たまらなくキュートだと思った。生活するってかわいい。


そのまま恵比寿へ。女子3人、ロジェカフェでガールズトーク。
男子ひとりも合流して
ENJOY!HOUSEの仏像ナイトというふしぎなイベントをのぞいて
ひとの密集と熱気を逃れて入ったカフェでチャイをのんだ。4チャイ。
ゆるゆるとたのしい夜だった。
■ひのじの日記:仏像ナイトとチャイ「ここでキスして」@恵比寿






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