もらってばっかり。
このままじゃ返しきれない。
ひとに何かあげられるひとに。
わたしはあなたに何かあげられます、と表明できるひとに。
安心させるひとに。頼られるひとに。期待されるひとに。
なりたい。なろう。
○
いろんなところにペンのインクをつけてしまう。
買ったばかりの白いスカートに
ボールペンをつけてだめにしてしまったときは泣きたくなった。
今日はベージュのジャケットの襟元にペンの赤色がにじんでしまった。
腕や手のひら、指先にまでペンがついている。
・・・のろわれている。(ただの不注意)。
○
久しぶりに、キャッチにあった。藤沢で。
「わたし手相を勉強していて、よかったら、」とおきまりのセリフ。
「あまりに目が輝いていらしたので声をかけてしまいました」。
幸薄そうな女が近づいてきた。
前に名古屋でまったく同じふうに言われたことがある。
マニュアルでもあるのかな。
いや、急いでるんで、と振り切ったら
背後から「あなたの今を、生きてください!」と
しぼりだすような声が追いかけてきた。(え、なにそれ…)。
○
がらにもなく、プリクラの画像を携帯の待ち受けにしている。
携帯をひらくと、かわいらしい友達2人といっしょに写るわたし。
顔の横でダブルピース。そして満面の笑み。
ああ、たのしいんでしょう、そうでしょう。
それをみると、毎度、脱力…。
なんだかいろんなことが何でもないふうに思えてしまう。
○
帰り道に酒匂川のほとりで。
「おとりあゆ」のノボリの前を通って
昨夜同じ場所でそれを見たな、と思った。
その間隔がえらくせまい。
夜から夜が、ひどく短い。
○
夜、ひとりでいるとき。
だれかと話したいなと思うことがあっても
だれに電話をかけたらいいのか分からない。
みんな、わたしよりずっと大変な思いをして生きている気がする。
そんなひとに、よりかかれない。
携帯のアドレス帳の名前の並びをいったりきたりして
結局、ぱたりと閉じる。目も閉じる。
だれかによりかかろうだなんて
あまえちゃいけないのかもしれない。
この部屋にはもう、煙草の箱がない。
わたしに喫煙の習慣はないけれど、
少し前まで、ときどき煙草を箱から引きずり出して
1本、2本、火をつけることがあった。
火をつけるだけ。それを見ているだけ。
だめになりそうなときに
自分が悪いと思うことをして
気持ちを落ち着かせようとする試み。
(スモーカーのみなさんごめんなさい。
自分が吸わないだけで煙草を吸うひとは好きです)。
いつかその話をしたとき、
とある先輩(もうたぶん会うことはないであろう先輩)はちょっと笑って
「いや、煙草はピストルじゃねぇぞ」と言った。
そうですね。火をつけても、何も変わりませんでした。
煙草の箱がない。
まだ残っていたはず。
家に帰ってから、しばらく探してしまった。
部屋の中を落ち着きなく、歩きまわったりなんかして。
捨ててしまったような気もしてきた。
もう使うことはないと思ったわたしがいたのだろうか。
大丈夫になったわたしがいたのだろうか。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
日曜日に行った藤沢のジュンク堂はアツかった。
大きな本屋はやっぱりいい。
一昨日昨日で読んだもの↓
少女マンガが読みたくなって。
2冊同時発売はズルい。でもうれしい。
斉藤倫のイラストはけっこう好きだ。(この機能で表紙の出ないのがざんねん)。
『誓いの言葉』の表題作が好き。ドキドキ。
動きのあるシーンがすてき。指先とか。
あとスーツが格好良い。
ほしいマンガがいっぱいある。
本屋でうろついていて思う。
お仕事マンガが増えた気がする。
ひとつの専門的な職業をとりあつかったようなの。
ただわたしの目に付くようになっただけなのかな。
と、思って「お仕事マンガ」で検索したら
たまたまアヴァンティの特集がヒット。
アヴァンティっていうのは福岡でフリーペーパーとか出してる会社。
コレ2006年の記事…。気づくのだいぶ遅いわたし。
角田光代、大道珠貴、谷村志穂、野中柊、有吉玉清、島本理生の
「女と男と車の物語」を集めた本。短編。さらっと読める。
本屋さんで十分立ち読みできる分量だったけど、
一作目の『ふたり』/角田光代がよかったので買ってしまった。
自由なわたしでも、いつか不自由を選ぶときがくるのだろうか。
しあわせな不自由。
あと『遠ざかる夜』/島本理生がよかった。
島本理生、完全に好きな作家。
ひとの中にある薄暗い部分。
それを不安に思う感覚、がいいと思う。
『BODER』/有吉玉清のラストが好きだ。
Ten days after,での紹介をみて。
なんかすごいタイトルで手にとるのもドキドキ。
とてもおもしろかった。
仕
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