2007年3月25日日曜日

月曜日の優しさ


朝と夜、友達の家の熱帯魚をみにいく。
透明のエビが水中を駆けるのがおもしろかった。
動きが機敏。前足チョロチョロ。
エビは水槽の中をきれいにするいいやつらしい。
夜の消灯後、水槽の中ではまだサカナたちがぞわぞわしていた。
サカナも眠るのだろうか・・・など考える。

『君の夢 僕の思考―You will dream while I think』/森博嗣を読んだ。
こんな本が出てるなんて知らなかった。
これはおすすめ。

森博嗣はすごいことを言う。切れ味抜群。
私の中でことばにならずもやもやとしていたこと
自分ではまったく気づくことのなかった自分の心、世界のこと
スキマにちょうどいいことばが入ってすっきりする。
私はそこからまた考えられる。

小説やエッセイの中から抜粋されたことばに
添えられた写真とコメントがまた素敵。

印象にのこっているものをひとつ。
人を嫌いになる人は、ある意味で優しいのです。
だれかのことを嫌いになるのはきっと、
そのひとの存在を自分のそばまでぐっとひきよせているから。
他人とそんなふうに深く向き合えるひとって、優しい。
私には嫌いなひとがほとんどいない。
(私の感情の触れ幅、それにともなう表現もはげしいから
ひとからはそんなイメージもたれていないかもしれないけど)
私はひととの関係を築くとき、その人と自分とのキョリをなかなかちぢめられない。
嫌いになるほどの内側まで、自分の領域に他人を入れない。
(それはちょっとさみしいよね。自分でもどうにかしたい、とずっと思っている。)
文章ゼミで読んだ『やさしさの精神病理』を思い出した。






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