2007年3月25日日曜日

火曜日に朝をもたらす


朝と夜、友達の家の熱帯魚をみにいく。2日目。
サカナを飼うことはいいことだ、と思った。
彼らの生活に合わせて、自分も朝起きるし夜眠る。
ちゃんとしたリズムができる。
朝、水槽の電気のスイッチを入れたとき
私がいまこのちいさな世界に朝をもたらしたのだな
などと思って、じんとする。
あのちいさな生き物たちの繊細なつくりといったら!(感動)
世話の代理2日目にして、はやくもサカナたちに心奪われる。

大学の生協で本を買った。割引がうれしい。
『シルエット』/島本理生
島本理生の小説、はじめて読んだ。
きれい。
恋愛小説だった。
自分の恋と小説の恋とはべつものだけど
どこか重なるところはある。わかる、というか。
小説を読んでいると、ときどき思う。
ほかのひとも自分と同じように
誰かのことを好きになって
どうしようもない思いをするのか、と
あたりまえのことをたしかめられるような感じ。

ひとの感情の動きがこまやかに伝わってきて
ぴったりとくっついてくるから
私もいっしょに揺り動かされる。
登場人物からみえているものをぴたっとことばにして
そのまま私に感じさせてくれてるような
ぐっとくる文章がいくつもあった。
何ヶ月も何ヶ月も雨が降り続き、もしかしたらこのまま雨の中に閉じ込められるかもしれない。そう予感するような季節の中にいた。
季節や朝昼夜の、自然の動きをあらわすことばで
そのシーンや心がうつしだされる。それが鮮やか。
自然ってこんなにもいろいろな色があるんだ、
そんなような動きをみせるんだ、と思った。

こんなうつくしい光景があたまのなかにあって、
それをぴたっとあらわすことばをもっているのがうらやましい。

『ちいさな幸福』/角田光代
デートの話の短編集。
主人公がそれぞれの話で
ちょっとずつリンクしていておもしろい。
デートもいろいろ、恋もいろいろ。
そのときしかない時間と
そのひとにしかない気持ちがあって
恋っていいなあ、とほんわか思った。

私にとって胸がぎゅっとなるような場面でも
ほかのひとがきいたら
ばかじゃないの、って思われちゃうもの
たくさんあるんじゃないかな。
(むしろそんなんばっかりじゃないだろうか・・・。)

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ゼミ室にて、友達の卒論(その後)のデータ入力を手伝った。
これがまためんどくさかった。
何回か、もう帰ろうかな・・・と思った。
中途半端に親切心を発動させて、ちょっと後悔する。
自分のため以外に何かやるのはむつかしいことです。






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