2009年8月23日日曜日

ウケたい


「今って大事じゃん!?」


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まだまだ暑い日が続きますね。

夏休み前にさかのぼる。
***
友達と、秋葉原に行ってきた。
パソコンを選びに。
お店のひとはすごい。うまい。
軽快なトーク。聞き出してくれるし知ってるし導いてくれるし。
「CPUは仕事をするひと、メモリは机の上、HDDは引き出しですよ」
と話しかけてくれたのが
とくにすてきなおねえさんで
わたしは数分でそのひとのことが好きになってしまった。
かわいい。ほっそり、短いふわゆるパーマなのにそれでもなお小顔。
睫毛が見事なセパレート。上下にうつくしくひらいている。
目ぢからがすごい。
友達は「目を見ひらく感じが鳥居みゆきに似ている」と言っていた。
何より、話がさっぱりしていて分かりやすい。
知り合いのおねえさんと話しているかのような気楽さ。
このひとともう一度会いたいなあ、と思っていると名刺をすっと差し出された。
そうか、こういうときのために名刺があるのかあ。
などとわたしがへらへらしてるスキに
友達はさくっと決めて、いい買い物をしていた(嫉妬!)。

とりあえず、コンセプトカフェ(メイドカフェ的なの)でランチ。
執事カフェに行きたい、
と友達が以前言っていたので前日に調べたものの
いいところが見つからなかった。
デートで女の子をよろこばせるのは大事なことです。
もっと研究しなくては!

友達のあたらしい一面を知る。
かわいいのは分かっていたけど
バイク乗りで、ベース弾きで、まじな映像制作者だったのは知らなかった。
何かを楽しんでいる、何かに打ち込んでいるひとって素敵。
あじわい深い。おもしろい。

焼き鳥屋さんで一杯だけのんだ。
話している途中についついヒートアップして
「だって、今って大事じゃん!?」
と言い放ったあとで
あ、わたし今いいこと言った。と自分で思った。
なぜか横浜弁。

そしてわたしはパソコンを買いきらず今に至る。
Macにすることは決めている。
まだノートかデスクトップかのポイントで迷っている。
Macbook ProとiMac。
Macbookにして今までと同じように使うか。
持ってお出かけすることがあるかも(あんまりない気がするけど)。
iMacにして大きな画面で快適に過ごすか。
あわよくばチューナーつけてテレビにもする。
ふつうに20インチにするか、よくばって24インチにするか。

・・・なんという優柔不断。
超いらいらすると思うのでわたしのお買い物相談はあまり真剣にきかないでください。


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だれかと会って話をしていると
このひとたちを会わせたらおもしろいだろうなあ 
このひととこのひとを会わせたら
何かいいことが起きるんじゃないだろうか
と勝手に考えることが増えてきた。
それだけ友達に魅力的なひとが多いということです。

知らないひとを連れてくる、
とかあそぶときあやしい誘い方してもかんべんな。

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地震が、あった。
朝方けっこう揺れて目が覚めた。
しはらく、ゆーら、ゆーら、としていた。
「ああ、アセンションが訪れるのかなあ」と思った。
アセンション(次元上昇)。
友達からその話を聞いて
このごろネットで調べたり考えたりしていたため、
脳内に貼りついていた単語。

揺れている途中で、おそろしいことにわたしは
ふと、もういいや、と思って目を閉じた。
ごめんなさい。
もっと、世界に生にしがみつかなくてはだめじゃないか。

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いま、超みたい映画。
『色即ぜねれいしょん』
峯田和伸の★がぶがぶDIEアリーで感想読んで
またさらに行きたくなった。
前にみた映画『アイデン&ティティ』も超よかったしなあ。

だれか、いっしょにいきませんか。

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マンガの『クローバー』/稚野鳥子の
文庫版の続きをまた買ってしまった。(5、6巻)
本の裏のミニ解説には
「胸高鳴る(はーと)オフィスラブ」と書いてある。
ハルキがいいよ、ハルキにしとこうよ、と思いながら
いやでも柘植さんもかっこいいよな、うーん、
なんてなやましいのがいいところ。
いくつになっても少女マンガが好きだ。

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最近読んだ本。

ウケる技術 (新潮文庫)

水野 敬也 / 新潮社

mixiで友達がすすめているのをみて。
読みものとしてとてもおもしろかった。
わたしだってウケたい。愛されたい。
日常に活用しようとしているところだけど、
あと一歩が突破できない。あと一歩。
ウケるためには技術はもちろん、勇気も必要。

コミュニケーションはサービス。
コミュニケーションは愛。


そういう根元の考え方の部分でも勉強になった。

浮世でランチ (河出文庫)

山崎 ナオコーラ / 河出書房新社

宗教ゴッコをする14歳と
会社勤めをして毎日ひとりで昼食をとる25歳。
「わたし」の今、がいったりきたりする。
ものに触るとかひとと関わるとか
世界と向き合う感覚が、研ぎ澄まされている。
まわりのあたりまえ、をそのままのみこめない
「わたし」の繊細さに安心感をおぼえる。
マイノリティ気取りで、みんなにわかってもらおうとするなよ
というセリフにどきり、とする。
わたしはずっと、まわりに感覚を合わせられないことがこわかった。
(高校生のとき「わたしは合っていない」ということに
はっきりと向き合って、ひどく調子を悪くしてしまった)。
今は、合っていないわたしを受け入れたい。
まわりと合っていない感覚を、ひとに見せたい。
わかってほしい、なんて思わないよ。
中に入ってこいなんて言わない。
外から見てくれているだけでかまわない。
ただそういうわたしを、わたしとして認識してほしい。

八月の路上に捨てる (文春文庫)

伊藤 たかみ / 文藝春秋

なまなましい。
世界の隅にふと存在している日常や仕事や
ひととひととの関係がそのままにある。
物語ってきっと、まさにいまわたしがいるここ、
に存在しているのだなあと思った。
世の中全体をまとめようとしたときや
人生を要約したときにカットされるような
ささやかないとなみが
わたしのどんなどうしようもない今も
肯定してくれているみたいに感じる。

遊んでなんかいねえよ。俺は一時たりとも遊んでなんかいなかったぞ。
何もかも本気だったのだ。


どれくらいの愛情 (文春文庫)

白石 一文 / 文藝春秋


舞台が福岡、と書店のポップでみて
何気なく手にとった小説。
具体的に出てくる土地や建物、博多弁が心地よい。
その世界にいっきに引き込まれた。
こんなにもことばが愛としく思えるのはそこにほんとうに
人間があるからなのだなあと思った。
さらっと物語に人間を宿す、すごさ。
(読んでいるあいだは、あたまが物語に浸っていたので
これはあとで考えたことです)。

著者のあとがきがまたよかった。
(あとがきがあるってなんか珍しいよね)。
ああ、そうかあ、と思った。
―一体、この私は何者なのだろうか?
わたしが求めていたのはそれなのかもしれない。
・・・何かを書くことで自分の考えの一端を言語化し、
そのことによって自分自身がどういう人間であるかを少しでも知りたいと考えているからである。







1 件のコメント:


  1. いっぱい本を読んだんですね。
    いいですね〜私は…集中力がないのか
    読むのが遅い…
    いつも忙しい春昆布さんがいったいいつ読書しているのか
    今度おしえてください。

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