2008年2月25日月曜日

わたしって何点ですか


「いま池袋にいるんだけど」
と、急に呼び出したのが夕方。
お茶をするにも半端な時間で
お酒をのむような気分でもなかった。
とりあえず百貨店の上のほうの階で
飲食店の入り口を見てまわった。
どこでもよかったから、どこに入るかなかなか決まらなかった。
呼び出したのはこっちなのに
「調べてくればよかったな」と気を遣わせてしまい申し訳なかった。
(次回誘うときはお店選びに迷わないように
ちゃんと気の利いたカフェでも調べておこう。)
たまたま入ったのはこじんまりとしたイタリアンレストラン。
メニューにはワインの名前がずらりと並び、
何ものまないのはちょっと悪いような気がした。

久しぶりに会った。
あいかわらずきれいな指はよく動き、
フォークをくるくる、パスタを器用に巻き取る。
頬のラインがするりと流れ
もともときれいな肌がますます際立つ。
目の色が澄んでいる。
「見えなかったものが見えるようになった」と言っていたのも、
その顔をみているとなんだか分かるような気がする。
自分が仕事での悩みをぼそぼそと話すと
「そんなもんでしょ」「大丈夫だよ」とさわやかに返された。
なんだかとがっているような印象だった彼は
やわらかく笑うようになった。
ずいぶんおとなになってしまった。
(もし本人がここを読むようなことがあれば、少し恥ずかしいので
誰のことであるか分からないように書いてみる)。

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どういう文脈でだったかもう忘れてしまったけど
「俺はあなたのこと、
まわりからどう見られてるかすごい気にするタイプだと思ってたけどね」
と言われて、わたしはひそかにとてもおどろいていた。
自分のことを知ってくれているような気がして、うれしかった。
雨の降る前の、生温くやさしい空気で包まれたような気持ち。
どうでもいいが、ひとのことを「あなた」と呼ぶ男性には
それだけでちょっとぐっときてしまう。

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最近の話。
自分で自分を評価をする機会
があって、かなり戸惑ってしまった。

はっきり言って、とても苦手な作業。

中学生のとき、何だったか、自分について書かねばならないプリントがあって
その「長所」の欄を埋めることができず
ひとりで居残りして書いたおぼえがある。
途方に暮れて、最終的に「ときどきおもしろい」と記入して提出した。
それを見た担任の先生は
「いやー、いつもおもしろいですよフォッフォッフォ」と
へんな笑い方をしていた。だからなんなんだよ、とおもしろいわたしは思った。

就職活動のときは本当に困った。
集団面接なんかでは、ほかの人がはつらつと自分について話すのを聞くと
急にその場が遠くなったような感覚に陥り、気持ちが冷えた。
エントリーシートや履歴書を書くのに詰まると
わたしは社会的に生きていくのが難しいのではないか、と
夜よくモヤモヤの底に沈んでいった。
必死に書いたものをあとで読み返して
自分はこんなにすばらしい人間だ、と書き連ねてあるのを見てぞっとした。
ばかじゃないか、と思って捨てたりした。

でもほんとうは自分がどうであるかよりも
他人からどう見られるかが気になる。
自分が自分のいいところをあげたとして
それを見た他人から「自信過剰じゃない?」「かんちがいだろ」
などと言われるような妄想にとりつかれている。
いつもだれかに笑われているような気がしている。

わたしって何点なんだろう。






2 件のコメント:


  1. 同じく、自分の評価<<他人の評価 な人です。
    面接とかで言うのはあくまでも用意したものであって、実際にどうかなんて相手の感じ方次第だしね。
    ちなみにはるたんはいつもおもしろいですよ。フォフォフォ(V)o\o(V)
    でもその裏でいつもまじめなことを考えてる、妄想力豊かであったかい人。
    ってうちは勝手におもってますw

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  2. >きらたん
    ついついワールド・ワイド・ウェブに胸のうちをさらしてしまったよ。

    ほんとうれしいです。ありがとう。
    きらたんに言われるとうれしい。
    へらへらしているわたしのひと皮下にはものすごい偏屈なわたしがいて
    けっこう付き合いにくいかもしれないけど
    でもこれからもどうぞよろしく。

    きらたんに会いたいなー。
    追いコンへは行くのかな?
    近いうちに横浜かどっかであそぼう!連絡します!!

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