家にいて、引越し手続きの紙類をそろえたりする。
大家さんが部屋の照明の修理にきてくれた。
脚立を持ってきたりドライバでネジをまわしたり
大家さんがテキパキと動きまわっている近くで
何もできない私はあほみたいにつっ立っているだけだった。
作業しているあいだ、大家さんは私の学校のことや就職のことを訊いてきた。
それで私がたどたどしい口調で答えるのを
「そうですか」「そうですか」とたのしそうに聞いてくれた。
夜。友達の家の、ウインナーパーティに行った。
(ウインナーパーティ:ウインナーを食べるパーティ)
ひたすらウインナーを食べた。
ビールがうまい。赤エビスはおもしろい味がした。
私は赤い車。左の穴に人間棒を挿して、外車のつもり。
人生のコマをすすむのが一番遅かった。ゴールに着いたのはビリ。
デザイナーになったけれど、途中で失業してフリーターになった。
結婚はしなかった。子どももいなかった。
株でもうけた。保険にはできるだけ加入した。分譲マンションを買った。
ひとからお金を奪ってばかりいた。
なんだかんだでお金には困らなかった。
人生ゲームは最終的に持っているお金の額で競う、ということを初めて知った。
(ものすごいゲームだ…。)
なかなかたのしかった。
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