2007年2月18日日曜日

木曜日がなんだ


(しまった、寝てしまった!)
時計を見た瞬間にがばり、起きあがって
ばたばた出かける準備をして
そのいきおいのまま家を飛び出した。

朝からゼミで卒論の発表練習。
ひとりごとまじり、言い訳だらけ、の発表。
しまいには「あ、なんだっけ」とか言ってかたまってしまう。
(私の発表で、私が分からないものを誰が分かるというのだ…)
しどろもどろ。

学食でみんなとごはん、リフレで待機のち
卒論の口頭試問があった。
…無事に終えた。(と、言っておこう)
始終なごやかな雰囲気。
・誤字をいくつか指摘された。まだあったのか…反省。
・‘純粋におもしろい’とはどういうことなのか。‘純粋に’とはどういう意味か。
・回文の定義について。
 さかさまから‘聞いて’同じものをいうのか、‘読んで’同じものをいうのか。
・どうして日本語は回文に適しているのか。(音節文字、膠着語)
・江戸時代の助詞について調べてみたらおもしろいかも。
などなどなど。
けっこう長い時間、話をしていた。
副査の先生は、きっとひとをほめる天才なんだと思った。
興味をもってもらえたのは‘純粋に’うれしかったな。
(だからその‘純粋に’ってなんだって話だ。ううむ…)

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『愛がなんだ』/角田光代を読み終えた。
友達に借りた一冊。あ〜おもしろかった!
究極!の片想い小説。

寝る前とか移動中とかにちょっとずつ読んでたけど
寝るのをやめてしまいそうになったり
つぎの予定をほったらかしてしまいそうになったり
そんくらいおもしろかった。
だけどもったいないから「今日はここまで」って
本を閉じてうずうずするこのぜいたく!

そう、恋ってこういうことだよ、そうそうそうそうそう!と
読んでていっぱい線をひきたくなった。

主人公の度を超えた突っ走りぐあいは
なんだかもう、かわいく思えてしまう。
私は彼女みたいに恋愛ばっかり!というようにはならない(なれない)けど
でもすきなひとに執着しすぎるところとか
「五周くらい先まわりしてへんに気をつかうとこっていうか。逆自意識過剰っていうか」
そういうところ、すごく似ていると思った。
彼女は滑稽だしかっこわるいけど、どうも他人事には思えない。

ストーカーが私のような女を指すのなら、
世のなかは慈愛に満ちているんじゃないの

 
もうほんと、ほかにだれもいねえよってときに、
呼び出してもらえるようでありたいっす


好きになってごめんなさいと、
あやまんなきゃいけないような気がするときもある


ああ、どれもこれも全部分かるなあ…
(こぶしを握りしめながら。力づよくうなずきながら。)


島本理生の解説もすてきだった。
そのなかに「片想いは、相手が参加していない恋の形だ。」とある。
これはほんとだと思う。
相手にボールを投げるのはたのしい。
でも相手からボールが返ってくることはない。
ボールが返ってくることをのぞまなければ、投げるたのしさは続くんだよね。
(それはいいのか悪いのか、どうなのかは、私にもよく分からないな。)






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