2013年12月31日火曜日

2013年をふりかえる(10月の花嫁)


わたしは苦手なひとが多いので、逆に自分が苦手と思われることにもできるだけ寛容でいたいと思っている。

書いてるとか編集してるとかメディアの“なかのひと”に会うとなんかめっちゃ興奮する。

一度でいいから街で見かけたとびきりきれいな女のひとに声をかけていきなり飲みに行ってみたい。

金木犀の匂いがする。

内村航平選手の演技のうつくしさにうっとりしている。かっこいい……。
あまりのかっこよさにテレビの前で拍手している。

感情にまかせて投稿したけどすぐ消した系のツイートを収集したい。

頭のなかが真っ赤になるくらい腹が立ったことも、ふるえるくらい怒りを感じたことも、ちょっとイラッとしたことも、何かがきれそうだったことも、友達に話すとだいたい笑い話になる。怒りが大きいほどあとから笑える話になる。

小説講座に行くことにした。

高田馬場駅でねずみを見た。
「アイドルを好きでいるのは、終わらない物語を楽しんでいるようなもの」
「たとえば結婚したとして、ほかに好きなひとができたら、よそで燃えあがるような恋が始まったら、どうするの?」

代官山の蟻月で同じ大学の先輩後輩と飲んできた。いいこと聞いたからあとでメモしようと思ったことがちらほらあったけど、たのしすぎて忘れちゃった。
あのさ、これまでかかわりのあったひとちょっと会ってみようよ!いや、むしろそんなにかかわりなくてもいいよ!べつに学ぶことなくてもいいよ!ただ飲みに行く、みたいな仲間も必要だろ?みたいな気分。いま帰り道。

***

香川県・高松なう。

小学生の頃からの友達の結婚式に出席してきた。快晴のガーデンウエディングで、空も緑も花もすてきだった。アンティーク調の白いドレスも鮮やかな水色のドレスも花があしらわれた紫色のドレスもきれいだった。彼女があまりにうつくしくて誇らしかった。

今までで最高にうつくしい姿の彼女に会って、チャペルでそのしあわせを心の底から祈って、華やかな庭園に出たら、新郎新婦の真正面の席に自分の名前を見つけて、その名前札の裏には見覚えのある字でメッセージが書いてあって、ずっとがまんしていたなみだがあふれそうになった。

わたしはもともと、「友達の結婚式で泣く女(笑)」みたいに思ってる嫌な女だけど、今日はちょっと泣いたよ。

思い返してみるとほんと友達らしい結婚式・披露宴・二次会だった。装飾ひとつとっても、会場のすみずみまで。いたるところに彼女の心があらわれていた。とにかく花がきれいだった。シンプルな人前式だった。誓いのキスや新郎新婦の紹介ビデオ、花嫁の手紙はないけど、ブーケトスが3回もあった。

途中で気づいたんだけど、今日いっしょに旅したのは、中学校の修学旅行の班と同じメンバーだった。およそ15年ぶり。「うちらがいっしょにおるとなんかぜんぶうまくいかんよね」に爆笑した。あの頃から変わってなさすぎる。

住んでるところも今はみんな違うメンバーで旅できてほんとにたのしかった。もう無理かと思ってた。結婚式が生み出した奇跡の旅。つなげてくれた新郎新婦に感謝だな。

引き菓子としてもいただいた「おいり」。香川県西部では嫁入り道具の一つなんだそうだ。嫁ぎ先で“心を丸くもってまめまめしく働きます”という意味もあるらしい。口に入れるとふわっと溶ける、あまい空気みたいなお菓子。












お店で化粧品を見ていたら「女子ウケ」と書いてあるアイシャドウがあった。瞬間的に、女子にウケてどうするんだ、と思ったことを反省している。女子ウケだいじ……!

田舎で稲穂の匂いが秋を知らせるように、都会には都会の、秋の匂いがある。

通訳の方を通して話すと、相手のユーモアを100%で受けとれない。笑うタイミングをはずしてしまう。英語わかるようになりたい……。

このごろ日常に空白がない気がする。

ルーチンを削って削って新しいことをしなければ。なにか新しいことを。

今夜は東京まじですごいなと思った。

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横浜なう。大学の友達の結婚式の二次会で新横浜へ。たのしくておもしろくてでもどこかつかみどころのないあの彼もついに結婚かあ。
新婦がめっちゃきれいで、めっちゃいいなあと思った。友達がめっちゃ好きなのがめっちゃ伝わってきた。めっちゃしあわせそうでめっちゃよかった。
披露宴の新郎から女友達へのメッセージカードに「ブーケとれよ」とあったという話を聞いてかなりぐっときてる。
数回デートを重ねたがなかなか思いを伝えられなかった、そのたびに後悔する日々だった、というエピソードがよすぎた。成就したあと聞くのがまたたまんない。そういうの、いいよね……。

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今日からアイラインをひく系の女子になります。

職場のひとに、おみやげのきびだんごを少しずつ配っている。「これでなかまになってください」……とは言わずにそっとわたしてる。

はじめまして、を求めてるんだ!

『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』 /ジェーン・スーを読んだ。“独身は麻薬(シングルイズドラッグ)”……。これはまじでファミレス女子会の課題図書だと思った。
『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』 の101個目の理由に、電車の中で涙ぐんだ。

高田馬場であこがれのあの子と飲んできた。年々仲良くなって親しみのほうがつよくなっていくけど、出会ったときの衝撃はわすれずにいたい。あの子はあこがれ。

昨日乗ったタクシー、「空車」「予約車」「賃走」「回送」「支払」とか表示させる装置に、「寿」というボタンがあった。これなんですかと運転手さんに聞いてみたら、結婚式の送迎なんかのときに使うんだそうだ。あんまり使ったことないらしい。すべてのタクシーについているというものでもないらしい。

昨夜はかなり深い時間まで飲んでしまった……。何時に帰ったかよくおぼえていない。
終電を余裕で逃して、職場の近くから家まで初めてタクシーに乗った。「ぼくもう今日はこれであがりなので」と運転手さんが家に着くかなり手前でメーターを切ってくれた。いいひとすぎる。

東京タワーのまわりを少し歩いた。光ったエレベーターがのぼったりくだったりして、血液が巡っているように見える。

***

漫画『yeah! おひとりさま』/新久千映を読んだ。「ひとりカラオケ」「ひとり焼肉」「ひとり旅」などひとり活動についての話。わたしもひとり活動が多いので共感……!ひとりで飲みに行くのにも挑戦してみようかな。自分に合うお店を選ぶことが大事らしい。

DVDで映画『天国はまだ遠く』をみた。瀬尾まいこの小説が原作。このあいだ行った京都府宮津市あたりが舞台だと聞いて。静かで、温かくて、いい雰囲気だった。

漫画『ダメな私に恋してください』1巻を読んだ。主人公は失業中の29歳独身女子。漫画だとわかっていても、年下男子に翻弄されるのとか、貢いでしまうのとか、見ていてむしゃくしゃする……!

DVDでドラマ『午前3時の無法地帯』をみた。本田翼とオダギリジョーの。山下敦弘監督&今泉力哉監督。原作はねむようこの漫画。激務すぎる女子の仕事とか仲間とか恋とか。これめっっっちゃいい。おもしろかった。
「仕事とデートどっちがだいじだと思ってんの!デートにきまってるでしょ」みたいな先輩女子のセリフにぐっときた。
本田翼のことめっちゃ好きになった。あとオダギリジョーはやはりオダギリジョーだ。かっこいいわ。
BeeTVってすごいんだな。なんとなくみてたらドラマ『最上のプロポーズ』は青山真治監督ということがわかった。

DVDで映画『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』をみた。益田ミリの漫画「すーちゃん」シリーズが映画化されたもの。自分のことかと思う場面、多数。選ばなかったほうの人生のつづき、わたしも気になる。恋愛も仕事も人生もいろいろあるけど、いっしょに歩いていける友達っていいなと思った。

小説『真綿荘の住人たち』/島本理生を読んだ。下宿に住む人々の恋など、の話。ままならない恋愛でそれぞれの心に起こる小さな波大きな波、いっしょに住むひとたちのあったかいつながりにぐっときた。人間関係は移り変わるからさみしいけど、移り変わるから楽しいんだなあ。

DVDで映画『横道世之介』をみた。あとから思い出して笑ってもらえるようなひと、いいなあ、あこがれるなあ。綾野剛にゃんにぐっときた。かっこよかったなあ。

DVDで映画『鍵泥棒のメソッド』をみた。香川照之と堺雅人と広末涼子。おもしろかった。きゅんとした!

映画『ピンポン』みてる。わたしの話を聞いて「どこで泣くの、泣く映画じゃないよ」と友達は笑ったけど、やっぱり、何回みても泣いてしまう。

小説『君が降る日』/島本理生を読んだ。恋人が死ぬ「君が降る日」と結婚目前に振られて年下男子と恋する「冬の動物園」、高校生男女の友情「野ばら」の三本立て。このひとわたし(ぼく)がいないとだめだ、という気持ちが恋になることもあるんだな。

漫画『さよならまたこんど』/いがわうみこを読んだ。青春にはつづきがある。平凡な女子の、高校生活から、大学、社会人までの話。男子と女子と恋心と、ねじれた友情と、田舎と東京と。青春ってそこで終わらなくて、まあわたしたちはそれぞれ生きてるからあたりまえなんだけど、つづきがあるんだよね。

立ち見で映画みるのなんて初めてだよ。
昨日は映画『自分の事ばかりで情けなくなるよ』をみた。渋谷ユーロスペースで。初日舞台挨拶もあった。あんなふうに、それぞれの物語の主人公がみんな隣り合わせで生きてると思うと、他人をちょっとだけやさしい目で見れそう。すごくよかった。

漫画『スニップ,スネイル&ドッグテイル』/ヤマシタトモコを読んだ。薄暗い映画館で見る短編映画みたいだった。一つひとつ切り取られたシーンが、ぱっ、ぱっ、と切り替わっていくような。この漫画みたいに、恋が恋になりきる前後にぐっとくる。恋は始まりこそいい。熟す前、青くさいのが好きだな。

漫画『逃げるは恥だが役に立つ』/海野つなみ1、2巻を読んだ。求職中の院卒25歳女性が、就職としての結婚"契約結婚"をする話。すてき! おもしろい。結婚ってなんなんだろうか、結婚するメリットは何なんだろうか、結婚に恋愛が必要なんだろうか、、、とか読んでて考えてしまう。

漫画『クローバー trefle』/稚野鳥子の2巻を読んだ。10年彼氏がいない30歳会社員女性の話。きゅんとする!! 「一対一の付き合いはしない主義」の超モテ男子とか、「結婚するつもりはないが付き合いたい」とかいういい感じの男子とか、いいなあ。

1 件のコメント:

  1. よぉハルコン 結婚おめでとう。年末地元に帰らないから寂しかったよ。
    ん?小学校からの友達?だれ?後で教えてくれ!!
    実は会社の部門が異動になったので、海外に行くかもしれないのだw
    その前に嫁さんと友達になってくれ。LINEに連絡くれ

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