携帯のスケジュールひらいても、
少し前のことが思い出せない。まずい。
わたしは貧乏性だから、
見たもの聞いたもの触れたもの、そして感じたことは
あますことなくひとに言いたいのです。
ちょっと最近じゃむずかしくなってるなあ。
○
いくつかの夜を通して学んだことは、
たのしくても終電で帰る。朝まで遊ばない。
と、いうこと。おとなですから、ね。
(つまりは朝まで遊んでしまった、ということだ)。
○
先輩の結婚式2次会に出席した。
盛大で、いい会だった。
おふたりとまわりのひととの強い結びつきや
おふたりの歩んできたこれまでの豊かな日々が目に見える。
結婚式ってやっぱりいいものです。祝福。
厚木で、のち小田原で、朝までのんだ。
人生ねえさんと、音楽にいさん2人と。
居酒屋からいい感じのバーに流れ流れて。
あんなバーがあったんだ。知らなかった。
めずらしいお酒があったりなんかして、ゆるい雰囲気で、
マイナな雑貨屋さんみたいないい匂いがしていて、
ごきげんな音楽が流れていて。
ひとりで小田原にいてもなんにもたのしくないけど
まだまだ何かありそうだ。
真夜中の車もひともほかに誰もいないまっさらの道を歩きながら、
こんな夜もいいなあ、と思った。
朝になって始発が動き出して、
口の中には夜を明かしながら飲んだレモンビールの後味がしていた。
透明な朝。空気の冷たさ。あたらしい太陽の光。
うっすらと、口の中に残るビールの苦み。
○
浜松に行ってきた。ゼミの同窓会で。
「もうここに来ることもないだろうね」。ゼミ室で誰かが言った。
時は流れる。あれからずいぶんたった。
今ここにあるものと別のところで
なくしていくものはある。気づくか、気づかないか、どちらにしても。
そういうものだ。
でもいいんだよ。今があるからね。
先生が来春、退官される。
西から東からゼミのOBOGが集まった。
学祭が開催されているさなか、現役生の子も来てくれていた。
初めてお話したひとも多くいたけれど
みなさんキャラクタがつよくておもしろかった。
学生時代もいろいろ。今の仕事もいろいろ。
それぞれに特別のエピソードを持っているひとたちだった。
ゼミ室で先生がよく「○○っていうやつがいて」
なんてエピソードを披露していたのだけれど
そのほんものに会えてうれしかった。
先生にがんがんものを言うひとたちがいるなんて、
なんか新鮮だった。
わたしなんかはちょっと、おとなしかったかな。
あとでメールを送った先輩のひとりから
「○○ゼミで文章を学んだ同志として、
これからも互いにいい仕事をしていこう」
とあって、じんときた。
それぞれで、それぞれの活躍されている先輩たち。
こういうつながり、大事にしたい。
先生と、同志と。
この日は同窓会のち、二次会でなつかしい有楽街に流れて、
三次会、ぐだぐだ夜明かしへと。
さいごまでのんでいた。
ひとのまねをしてウイスキーのソーダ割りとかのんで
「元気だね」と言われる。わたしはわりと、いつまででものむ。
朝が来て、ちょっとお茶でもしてこうかって、
先輩のひとりとデニーズ。
始発時刻を過ぎても、完全に日が昇ってからも、
コーヒーをのみながらひたすらしゃべった。
店内には夜のつづきの客と朝をはじめる客が混ざりはじめていた。
コーヒーをおかわりするたび、
朝の濃度がどんどん高くなっていた。
大学時代の話。バイト先だっためちゃくちゃなラーメン屋の話。
お話がおもしろすぎて、わたしはずっと笑っていた。
先輩は「そんなにおもしろい?」と言って、また笑っていた。
この日初めて会ったのに。なんかすごいなあ。
先輩は仕事だということで(すごいタフ)
いっしょにゆったり東京方面への新幹線に乗った。
交換した名刺で、登録した携帯番号で、
つながってるんじゃないんだ。
じゃあ何でつながってるのかって?
うまくことばにできないから、
また会いましょう。>ゼミのみなさま
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