わたしのすべてはみられている
○
「リカバリ 方法」と検索窓に入れてみる午前3時。
自分のリカバリ方法は
だれもおしえてくれはしないね。
○
あなたからこちらが見えているように
こちらからもあなたが見えているのだよ。
あなたはわたしが
さめざめとなみだを流すのやら
いらいらと貧乏ゆすりを繰り返すのやら
前髪をいやというほどのばして暗い表情でぼそぼそとしゃべるのやら
そういうことをおのぞみなのかもしれないが
わたしはなんといっても強いのだ。タフなのだ。鈍感なのだ。
ざんねんだったね。
○
さらさらと、流れていくの。
びっくりするくらい、平気なの。
わたしがわたしから抜けていく。
わたしはわたしを上手に逃がす。
さよならありがとう。
明日のために、置き去りにされてゆく今日のわたし。
毎日毎日。量産されていくわたし。
○
あと数時間後には、この部屋に火災報知器設置の業者のひとが来る。
わたしは眠るのがめんどうくさくなっている。
しかし起きているのもめんどうだ。
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