ジューン・ブライド

なんてしあわせなんだろう、と思った。
花嫁も花婿も。

この席に招いてもらったわたしも。

大学のときの先輩の、結婚式に行ってきた。静岡。

きもちのいい、よく晴れた日だった。

バルーンリリース。すっごくきれいで感激した。空も青くて。

花嫁のうつくしいこと！
なのに「（結婚式を）一回はやっとこうかと思って」とけろっと言ってみたり
わたしの胸にさしてある花が曲がっていることを壇上から
こっそり指差して伝えてくれたり
お手紙を読むシーンでも泣かずに
花婿がハンカチを手渡そうとするのをことわる動作をしたり
いつもの調子、マイペースなところもキュートだなあと思った。

よかったなあ、と思った。お似合い。

ごはんもおいしくてきれいで（ここでは割愛するけど）
コースをぜんぶ写真におさめてしまった。お酒もかわいい。

以前、彼女に写真を見せてもらったことがある。
桜の木の下でベンチに座っている彼を遠くから撮ったもので、
おそらく、彼は気づいていない。
撮った彼女の、愛に満ちたまなざしを感じた。
ちらっとデジカメのモニタで見せてもらっただけだけど、
きゅんとしてしまった。
すごく、カメラを持つ体温が伝わってくる写真だった。

おしあわせに。おめでとうございます。