そんな朝がありました。
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春は忍び寄るように
夏は重なるように
秋は切り替わるように
冬は混ざりこむように
季節の変わり目は
わたしを取り囲んでいるもの
この世界を意識する。
生きていることを思い出す。
終わる。また始まる。
終わったものが戻ってくる。
廻る。
この世界に、完全に終わるものなんて
なくなるものなんて何一つないように思う。
感覚的な話、ね。
秋になるとき。
ちょうどこの季節って好きだ。
虫の音が夜に混ざっているなとか
空が高いなとか
澄んだ色の風景だなとか
すっとからだをのばして深呼吸。
からだに入ってくる
新鮮でまだきれいなままのつめたい空気がきもちいい。
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取り残された夏が暴れている。
急に暑くなるとか、
蝉が狂い鳴いているとか。
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さみしい、さみしい季節です。
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