ご卒業おめでとうございます。
あなたが浜松からいなくなって、とてもさみしいです。
わたしはもうそこにはいないのに。勝手な話ですよね。
わたしは何かの節目でないと大事なことを伝えられないタチなので
みじかい手紙をおくります。
感謝することが多すぎて、ぜんぶは書ききれません。
だから続きはまたいつか。

100本のバラ、よろこんでいただけてうれしかったです。
あなたの気をひこうとする男性たちのハードルを、少しだけ上げておきました。
もっとも、100万本のバラでも青いバラでも持ってくるようなひとでないと
あなたには釣り合わないと思うんです。
初めてお会いしたのは、新聞社のバイトでしたよね。
やさしいおねえさんが「どうもー」と笑って待ってくれていて
ほっとしたことをおぼえています。
その先もバイトであなたがいるといつも心づよかった。
くらくらするくらいの量があっても、わたし(たち)は安心していられた。
ゼミ室でいっしょに勉強しつつおしゃべりしてたこと
強い風の中、チャリをとばしてシスターズで陶盤浴に行ったこと
クリスマス前後の3日間泊めてもらって爆笑しながら過ごしたこと
たくさんたくさん、あそんでくれて楽しかったです。
なんだかラブレターみたいになっていますね。
生まれて初めて(恋愛的な意味合いで)ひとに好きだと伝えた日
からっぽになったような満たされたようなどっちだか分からないこころで
まっさきに向かったのはあなたの住むアパートでした。
しんどいとき、ひどく酔っぱらったとき、
携帯をひらいて探してしまうのはあなたの番号でした。
思ってもいないのに「しにたい」とひとりごとを言ってしまう。
さりげなくその話をしたとき
あなたが大笑いしてくれたから、それは冗談になりました。
(Uくんの言葉を借りるなら)あたまの良さを隠しきれていないところ。
ひととすぐに仲良くなってしまうところ。
びっくりするくらいお友達が多いところ。
器用でセンスのいいところ。
趣味も行動範囲も、ひろい世界をもっているところ。
まわりに気づかせないくらいのこまやかな心遣いをするところ。
突き抜けておもしろいところ。
ほんとうはとても繊細なところ。
・・・
わたしはうらやましい。(ときどき嫉妬したりもします)。
あと、これはどうしても言っておきたい。
わたしはあなたにほめてもらえるのがほんとうにうれしかったんです。
自分でだめだと思ったときでも
ひとにだめだと言われたときでも
それはわたしを好きなことへ向かわせてくれる力となっています。
ありがとうございました。
あなたは空気をつくるひとです。
空気ってのは読めるとか読めないとかそういうものじゃなく、つくるものなのだ。
あなたのそばにいるとそう感じます。
そこはとても心地よくて、あなたのまわりにはいつもひとが集まっている。
陽だまりに寝ころがる猫のように
気がついたらわたしもそこにいました。
猫はどんどんふえていくんだと思います。
これからもよろしくお願いします。
あたらしい土地でもがんばってください。
HAVE A NICE LIFE!
かしこ
はるこ